タオルの黒カビの落とし方!原因や予防方法も解説!
2023年10月20日

今回は、タオルの黒カビの落とし方について解説していきます。バスタオルなどに気が付いたら黒カビが生えていたという場合の落とし方について、黒カビが生える理由から詳しくご紹介します。

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タオルに黒カビは付きやすい?バスタオルも要注意!

他の洗濯物には生えていないのに、タオルにだけ黒い斑点ができているという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
実は、タオルには黒カビが付きやすいのです。まずは、バスタオルなどのタオルに黒カビが付きやすい理由についてご紹介します。
タオルに黒カビが生えやすい理由は?
タオルに黒カビが生えやすい理由は、吸水しやすいからです。タオルは水をよく吸うように作られており、また一方で乾きにくいため、カビが繁殖しやすい環境を作ってしまうのです。
他の洗濯物にはカビはないのに、タオルだけに黒カビが発生するのは、他の洗濯物に比べてタオルは乾くまでに長い時間がかかってしまうためです。
タオルの黒カビはなかなか落ちない?
黒カビは、生物学的には「真菌」という菌です。カビなどの真菌は、菌糸という根っこのようなものを伸ばし、繁殖していきます。
この菌糸がタオルや服などの繊維に入り込み、繊維を分解することで栄養にして繫殖していきます。
繊維に絡み付くので、タオルに生えた黒カビは繁殖すればするほど落ちにくくなってしまうのです。
いつも通り洗濯機で洗濯した程度では落ちないのは、このためです。
タオルの黒カビは健康に悪い?
見た目が悪くとても気になる黒カビですが、放置して黒カビが生えたタオルを使い続けることは健康にもよくありません。
カビが生えたタオルを使うと、カビが肌に付着してしまい、炎症を引き起こして肌荒れの原因となる場合があります。
また、カビを吸い込むことで肺炎や髄膜炎などの感染症の原因になることもあります。
その他、カビを吸い込むことでアレルギーを引き起こし、咳などの症状が出る場合があります。
長年カビを吸い込み続けることで発がん性のリスクが高まるという説もありますので、カビの生えたタオルを使い続けることは健康的にリスクが高いのです。
タオルの黒カビの原因は?なぜ生える?

それでは、どうしてタオルには黒カビが生えてしまいがちなのでしょうか?より具体的に原因をご紹介していきます。
(1)湿ったままにしている
まず1つ目は、タオルを使った後、長時間湿ったままにしているということです。
先にご紹介した通り、タオルは吸水性がよく乾きにくいため、カビが繁殖しやすい環境を作ってしまいがちです。
タオルを使った後、洗濯するまでの時間が長いほど、カビが繁殖しやすい環境を長時間作ってしまうということです。
(2)汚れてすぐ洗濯しない
2つ目は、汚れてすぐに洗濯しないということです。特に、皮脂や汚れがたくさん付いたタオルを放置する場合、カビの餌となる栄養がタオルにたくさん付いていることになります。
その上、湿っている状態で長時間放置すると、さらにカビが繁殖しやすい環境を作ってしまうことになります。
特に注意してほしいのは、台所で使う手拭き用のタオルです。食品を扱う台所で使用するタオルは、カビの栄養となるものが多く、とても繫殖しやすい環境となってしまいがちです。
朝から晩まで使用するので、どうしても洗濯するまでの時間も長くなってしまい、カビが生えてしまうということも多いです。
(3)時期的に湿気が多い
3つ目は、時期的に湿気が多いということです。特に梅雨や夏場は、温度も湿度も高いため、カビが繁殖しやすい時期となります。
カビは、湿度70%以上、気温15~30℃程度の条件で繁殖しやすくなります。
梅雨時期や夏場には、特にタオルを濡れたまま長い時間放置してしまうと、カビが生えてしまうことが多いです。
(4)洗濯機の洗濯槽の黒カビが移る
4つ目は、洗濯機の洗濯槽の黒カビが移るということです。表面からは見えない洗濯槽の裏側に黒カビが発生しており、洗濯する際にそのカビがタオルに移ってしまう場合があります。
洗濯槽の黒カビが原因である場合、タオルのみならず他の洗濯物にも黒カビが移ってしまう可能性があります。
洗濯槽は定期的に洗浄する必要があります。洗濯機の掃除に利用されている掃除グッズについての調査結果を紹介している記事もありますので、参考にしてみてください。
タオルの黒カビの落とし方!取り方は?

続いては、タオルの黒カビの落とし方についてご紹介します。
洗濯機で洗濯しても落ちないタオルの黒カビ。落とすのは無理だと諦めて捨ててしまっていませんか?
捨てる前にぜひご紹介する方法を試してみてください。今回ご紹介するカビの取り方で、タオルが綺麗になる可能性があります。
(1)酸素系漂白剤で浸け置き(オキシクリーンやキッチンハイターなど)
1つ目にご紹介するのは、酸素系漂白剤で浸け置きをする方法です。
オキシクリーンやキッチンハイターなどの酸素系漂白剤は、黒カビを落とすのに有効です。
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがありますが、粉末タイプの方が除菌力・漂白力に優れています。
しかし色もの、柄ものでは色落ちの原因となることもあるので、白いタオルに黒カビが発生した時には粉末タイプを使うことをおすすめします。
酸素系漂白剤を使う場合の黒カビの取り方は以下の通りです。
まず、肌荒れ防止のために手袋をして、バケツや桶などに40~50℃程度のお湯を入れ、酸素系漂白剤を浸け置きの規定量入れて溶液を作ります。
続いてこの溶液にタオルを入れ、カビの部分がしっかりと浸かるように浸けておきます。
30分程度放置して、様子を見てカビが落ちていないようであれば、引き続き30分程度浸け置きをしましょう。
黒カビが落ちたら数回水ですすぎ、軽く絞って、いつも通り洗濯機で洗濯をして完了です。
(2)煮洗い
2つ目にご紹介するのは、煮洗いです。先にご紹介した酸素系漂白剤で浸け置きする方法で落とせない場合には、煮洗いで落とすことができる場合があります。
タオルが入る大きさのアルミ以外の材質の鍋に水を入れ、酸素系漂白剤と洗剤を入れて溶液を作ります。
溶液ができたら火にかけ、沸騰したらタオルを入れ、3~5分程度沸騰させます。
火を止めたら、冷めるまで時々箸でかき混ぜ、置いておきます。
冷めたら、手袋をはめ、タオルを取り出して水が透明になるまですすぎます。洗濯機でいつも通り洗濯をするか、もしくはすすぎ・脱水のみ行うのもOKです。
酸素系漂白剤に熱湯は本当はダメ?
煮洗いの方法をご紹介しましたが、実は、酸素系漂白剤の使用上の注意を読むと、熱湯を使うことは避けるよう、記載がある場合が多いです。
酸素系漂白剤に熱湯がダメだとされている理由は、以下の2点です。
- 漂白剤の分解スピードが早くなり、時間をかけて漂白することができない
- 繊維によっては、熱湯を使うと傷んでしまう場合がある
そのため、熱湯を使うことで危険なガスが発生するというようなことではありませんが、あくまでも自己責任で使用するということになります。
(3)カビキラー
3つ目にご紹介するのは、カビキラーを使う方法です。煮洗いでも落ちないという場合には、カビキラーを試すという選択肢もあります。
黒カビ部分にカビキラーをスプレーし、3~5分程度放置してよくすすいでください。
カビキラーは塩素系漂白剤なので、色落ちしてしまう可能性があります。
使用する場合には十分に注意して、長い時間放置しないよう行う必要があります。
念のため、目立たない部分で試してから行う方がよいでしょう。
タオルに黒カビを生やさないための注意点は?

最後に、タオルに黒カビを生やさないための注意点についてご紹介します。
そもそもタオルに黒カビを生やさないようにするために注意するポイントとは、一体なんなのでしょうか。
(1)汚れたタオルは放置せず洗濯
まず1つ目は、汚れたタオルを長時間放置せず、早めに洗濯するということです。
カビが繁殖できる時間を短くすることで、黒カビの発生を防ぎましょう。
(2)洗濯が終わったタオルを放置しない
2つ目に、洗濯が終わったタオルを放置しないということです。
洗濯した後であっても、カビ菌を1つ残らず除去するというのは難しいので、放置しすぎるとカビが生える原因になります。
洗濯が終わったら長時間放置せず、すぐに干すようにしましょう。
(3)定期的にコインランドリーで乾燥
3つ目は、定期的にコインランドリーで乾燥させるということです。カビは高温で30分以上乾燥させると、殺菌することができます。
いつも通り洗濯するサイクルを繰り返すと、どうしてもカビが少しずつ繁殖してしまうことがあるので、カビなどの雑菌の繁殖防止のために定期的にコインランドリーで乾燥させるのもおすすめです。
(4)洗濯槽は定期的に洗浄する
4つ目は、洗濯槽を定期的に洗浄するということです。
洗濯機の洗濯槽にカビが発生している場合、洗濯するたびに洗濯物にカビが付着してしまうことになります。
月に1回程度、専用のクリーナーで洗濯槽を洗浄するのがおすすめです。
清潔に洗濯ができるよう、洗濯槽の洗浄も忘れずに行うようにしましょう。
あるいは、洗濯槽の洗浄を専門の業者に依頼するという方法もあります。
自分で洗浄を試みても洗濯槽のにおいが取れない、2年以上洗濯槽を洗浄していないというような場合には、専門業者による清掃を検討してみてもよいかと思います。
専門業者に依頼すれば、洗濯機を分解して隅々まで綺麗に洗浄してもらうことが可能です。
タオルの黒カビは落とせる!カビの落とし方まとめ

今回は、タオルの黒カビの落とし方についてご紹介しました。なかなか普通の洗濯では落とすことが難しいタオルの黒カビですが、今回ご紹介した方法で落とすことができる可能性があります。
タオルの黒カビを放置して使い続けると健康に影響がある場合もあるので、黒カビは放置せず、ぜひご紹介した方法を試してみてください。
黒カビを落とすことができたら、予防法にもチャレンジしてみてください。できるだけ気持ちよく、長くタオルを使うことができるとよいですね。