2020年12月22日
家計のやりくりをしていると、毎月かなりの出費があることに気づきますよね。少しでも減らせたら金銭的余裕ができて、貯蓄に回せるのに、と思ったことがある方は少なくないはず。
実はちょっとした工夫や見直しを行うことで、大幅な節約が可能になるのです。どのような方法があるのか、まとめてみました。
家計における固定費と変動費とは
家計は、固定費と変動費、ふたつの要素に分けられます。
固定費とは?
家計の中で固定費と呼ばれる支出は、毎月または年に数回、必ず支払わなければならない費用のことで、具体的には次の支出のことを指します。
・家賃や住宅ローンなどの住居費
・光熱費の基本料金部分
・スマホやWi-Fiなどの通信費の月額基本料金部分
・生命保険や学資保険などの保険料
・駐車場代や自動車税などの自動車関連費
・住民税や国民健康保険など
変動費とは?
変動費とは回数やクオリティ、量などによって変動する費用のことです。例えば、次のようなものが挙げられます。
・食費
・光熱費の使用料金部分
・スマホやWi-Fiなどの通信費のうち、月額基本料金を除く利用料金部分
・被服費
・美容費
・交際費
・生活雑貨の購入費
・ガソリン代など
家計の見直しは固定費から
節約を考えたとき、「日々の暮らしで無駄遣いをしていないか」と変動費に目が向きがちですが、最初に見直すべきは固定費です。
固定費は毎月かかる金額なので、コストカットに成功するとその後も継続して費用がかからなくなり、結果的に大きな額の削減につながります。
例えば通信費であれば、契約プランを変更したり格安ブランドへ乗り換えたりすることも有効です。他に、保険会社・プランの見直しや、今より安い駐車場を探すことなども大幅な固定費の削減につながります。
電気代を節約する方法
それぞれの項目も見てみましょう。例えば、暮らしになくてはならない電気。家電や照明、冷暖房など、さまざまな箇所で使用されている電気ですが、それらの使用を我慢して節約するのはちょっと……と思う方もいるのでは。電気代を気にせず使いつつ節約する場合は、どんな点に気をつければ良いのでしょうか。
電気代の節約方法1 料金プランを見直す
ここでも、まずは固定費の見直しをしていきましょう。
電気代の内訳は、固定の「基本料金」と、使った分だけ請求される「電力量料金」及び「燃料費調整額」といった費用からなります。契約している料金プランやアンペア数の設定によってこれらの金額が変わるため、プランの見直しをすることで電気代を節約できる可能性があります。
例えば、日中に家を空けている時間が長い人の場合、夜の電力使用量の割合が高いと考えられます。そのため、夜の電気代がおトクになるような、時間帯によって電気代が割引されるプランにすると良いでしょう。
また、2016年の電力自由化によって、地域ごとに決められていた電力会社以外の会社を自由に選び契約できるようになりました。
使用量に応じてポイントが貯まったり、CO2排出量を抑えた地球に優しい電気を提供したりするなど、電力会社ごとにさまざまなプランが用意されているので、思い切って電力会社を変えてみるのも節約の一手になるかもしれません。
電力会社やプランを変えなくても、契約アンペア数を下げたり、支払い方法を口座振替に変更したりするだけで、毎月の支払い額が減ることもあります。現在の契約が生活スタイルに合ったプランになっているか、よりおトクなプランはないか、一度確認してみましょう。
電気代の節約方法2 省エネ家電に買い替える
「古くても使えるから」とずいぶん前に購入した家電を使い続けている場合は要注意。製造時期の古い家電は電力消費量が多く、使うほどに電気代も高くなります。それに比べ最新の家電は、少ない電力で動くものにシフトしてきているため、買い換えるだけで電気代の節約になるのです。
性能も進化しており、例えば冷暖房ならセンサーで室内の温度や環境を判断し、自動にオンオフが切り替わるなど省エネ機能が付いたものも。そんな省エネ家電に切り替えると、節電できる上に家事もはかどり、一石二鳥です。
電気代の節約方法3 家電は賢く使って節電
家電の使い方を意識するだけでも、電気代の節約になります。
例えば冷房は、扇風機やサーキュレーターを一緒に使うことで部屋の中を早く涼しくすることができ、エアコンの稼働を少なくできます。また、短時間にオンオフを繰り返すよりつけっぱなしにしたほうが、消費電力が少なくなるなどの実験結果も出ています。
冷蔵庫なら、季節に合わせて温度設定を変えることで電気代の節約になります。冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎない、開閉をなるべく少なくするなど、少しの工夫で節電ができます。
そのほか、照明なら使わない部屋の電気をこまめに消すことや、使わない家電のプラグは抜いておくことなど、やはり重要なのは基本の節電対策。うっかり消し忘れていた……なんてことがないよう、気配りしながら生活しましょう。
ガス代を節約する方法
給湯や食材調理に欠かせないガスですが、都市ガスかプロパンガスかによって料金体系が大幅に違ったり、季節によって消費量が増えたりと、一律に節約が難しい面もあります。どのような節約方法があるのか調べてみました。
ガス代の節約方法1 ガス会社を乗り換える
電力会社と同じで、契約するガス会社は自由に選ぶことができます。現在契約しているガス会社よりも料金の安いプランを出している会社があれば、乗り換えを検討してみましょう。電気とガス、両方の供給を行っている会社なら、同じ会社にまとめることで特典やセット割引が受けられる場合もあります。
また、プロパンガスよりも都市ガスのほうが割安というメリットを活かし、都市ガスの供給地域内にお住まいでプロパンガスを使用している場合は、乗り換えが断然おトクです。このほか、口座振替やクレジットカード払いにすることで、割引やポイント付与などの特典が得られることもあります。
ガス代の節約方法2 オール電化にする
家庭で使うエネルギーをすべて電気でまかなうオール電化なら、ガス代をゼロにすることも可能です。特に都市ガスがない地域の場合は、オール電化にすることでガス代のほか灯油代なども節約できるようになります。
ガス代の節約方法3 家電で代用&使いすぎを減らす
家庭の中でガスを最も使う場所といえば、キッチンとお風呂。それぞれ使い方を見直すだけでも、ちょっとした節約効果が見込めます。
たとえばキッチンなら、電子レンジや電気圧力鍋といった電気を使用する調理器具を活用することなどが挙げられます。お風呂なら追焚きをしなくて済むようにきちんと浴槽にふたをすること、お湯の温度を上げすぎないことに注意しましょう
水道代を節約する方法
東京都水道局によると、ひとりが1日に使う水の量は平均280リットル。家庭内ではお風呂で使う水の量が最も多く、次いでトイレ、炊事と続き、合計で全体の約75%にもなります。これらの普段の使い方を見直すことで、水道代の節約につながります。
水道代の節約方法1 お風呂の残り湯を洗濯に再利用する
お風呂の残り湯を使って洗濯をすると、水道代の節約になります。衛生面が気になる場合は、「洗い」のときだけ残り湯を使い、「すすぎ」で水道水を使うなど、使い分ければOK。捨てずに有効活用して節水を心がけましょう。
水道代の節約方法2 生活の中で節水を意識する
水の使用量が最も多いお風呂では、水を使いすぎないシャワーヘッドに替え、出しっぱなしにしないこと、また湯船にはいつもより少なめにお湯を張るなどで節水できます。
トイレなら最新の節水タイプのトイレを設置することや、流す際の「大」と「小」のレバーを適切に使い分けることが重要。家族が多い家庭では特に意識して取り入れてみてください。
家計簿の選び方
光熱費はもちろんのこと、お金の流れを把握するには、家計簿をつけるのが一番。とはいえ、始めたものの長続きしなかった経験のある人も多いことでしょう。誰でも手軽にできるおすすめの家計簿のつけ方をご紹介します。
ノートにレシートを貼って管理
買い物時のレシートを保存したり、家計簿に金額を記入したりといった作業が面倒なら、ノートなどにそのままレシートを貼って管理しましょう。基本的には、買い物した際に受け取ったレシートをノートに貼るだけでOK。週ごと、月ごとに使った金額を計算していけば、大まかな出費が把握できます。
家計簿アプリを使う
昨今、さまざまなタイプが登場している家計簿アプリ。レシートを読み取って自動入力してくれる手間いらずのものはもちろん、食費や日用品など項目別に分けてくれるものまで、その機能もどんどん進化しています。スマホひとつで完結するので、書類がかさばる心配もありません。
話題のアプリ「マネーフォーワード」を使う
家計簿アプリの進化版ともいえるマネーフォワードは、銀行口座やクレジットカードと連携させることで、口座の残高や入金・出金の記録を自動で反映し、記録してくれます。しかも連結後は支払い先情報などから自動で食費や光熱費、交際費などに項目を分けてくれる優れもの。
電子マネーやポイントカードとも連携でき、お金の流れを一気に見える化。セキュリティ対策も万全で、安心して使うことができます。
アプリはApp StoreもしくはGoogle Playからダウンロード可能です。その方法は次の通り。
- スマートフォンで「マネーフォワード ME」アプリをインストールする
→Androidの場合はこちら
→iPhoneの場合はこちら - 所有の銀行口座や普段使っているクレジットカードなどを登録すれば完了!
※ご利用方法の詳細はこちらよりご確認ください。
上手な節約で家計の見直しを!
家計の節約を考え始めたら、まずは固定費、次に水道光熱費から検討してみるのがおすすめです。特に電気とガスは、契約する会社を自由に選ぶことで、従来のプランより大幅に料金の値下げができることも。加えて、無駄使いや使いすぎに注意したり、ほかのもので代用したりするなどの工夫も、積もり積もれば着実に効果が表れます。料金の見直しと地道な努力で、家計に余裕が生まれる節約生活を始めてみましょう。
またさいごに食費の節約方法のひとつとして、家事代行の「料理の作り置きプラン」を活用するものおすすめです。家事代行費用と食材費を合わせても食費が減るケースもあるようです。
特に仕事や家事で忙しく、毎日の料理が負担になっている方には、料理時間も削減することに繋がりますので、上手に活用してみてください。
カジドレでは、お住まいのエリアや希望条件等で複数の料理代行プランの比較・検討ができますので、あなたにぴったりの事業者を探してみてください。