土用の丑の日はいつ?なぜうなぎを食べるの?ちょっと贅沢なお取り寄せ♪
2024年01月19日
スーパーや街中で見かける「土用の丑の日」という文字。日本人にとって馴染みあるイベントのひとつともいえますが、「なんだかよくわからないけど、うなぎを食べる日でしょ?」という方は多いのではないでしょうか。
そんな土用の丑の日、実はうなぎを食べるだけの日ではありません。「土用の丑の日」にうなぎを食べる由来や、うなぎを食べる以外の風習をご紹介します。
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土用の丑の日とは?二の丑とは?
「土用」も「丑の日」も普段はなかなか耳にする機会のない言葉ですが、一体どのような意味があるのでしょうか。
「土用」とは季節の変わり目
「土用」とは立夏、立秋、立冬、立春直前の約18日間の「期間」を指します。また、昔の暦では日にちを「1、2、3……」ではなく「子、丑、寅……」と十二支で数えていました。
そのため、「土用の丑の日」は土用の期間に訪れる丑の日を指しており、簡単にいうと「季節の変わり目」といえるでしょう。
2024年の土用の丑の日はいつ?
毎年日にちが変動する「土用の丑の日」。
「土用の丑の日」には「一の丑」と「二の丑」があり、「土用」は約18日間の期間を指すため、十二支で日にちを数えると「土用の丑の日」が2回巡ってくる年があります。
【2024年の土用の丑の日】
一の丑:7月24日(水)
二の丑:8月5日(月)
土用の丑の日の由来とうなぎを食べる理由
日本では「夏の土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣がありますが、その由来は何でしょうか。
仕掛け人は平賀源内!?
「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣ができたのは江戸時代といわれています。きっかけは諸説ありますが、蘭学者である平賀源内によるひとつの助言が有名です。
営業不振で困っていたうなぎ屋の主人が平賀源内に相談したところ「本日、土用丑の日」と書いた貼り紙を勧めたところ大繁盛し、他のうなぎ屋にも広まったのだとか。その後、「土用の丑の日には、精をつけるためにうなぎを食べる」という風習が定着したといわれています。
うなぎを食べて夏バテ予防
もともと、日本最古の歌集である万葉集の中に
石麻呂に われ物申す 夏痩に良しといふ物そ 鰻取り食せ(大伴家持)
という、うなぎが夏バテに効くという意味を持つ歌があったこともあり、うなぎは健康に良い食べ物として認識されていたようです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいといいますが、梅雨が終わり気温が一気に高くなる夏は特に体調を崩しやすく、食欲不振になる人も多いことから、栄養価の高いうなぎを食べる習わしが定着しているとの話も。
地域別 土用の丑の日のうなぎの食べ方
関東と関西では、食文化や風習などに微妙な違いがあることも。うなぎの食べ方も東西で異なります。
関東風
関東のうなぎのさばき方は「背開き」が一般的です。武士にとって切腹を連想させる「腹開き」は敬遠されたのだとか。まずは蒸し焼きにし、その後タレをつけてふっくらとするように焼いて仕上げる調理方法も特徴のひとつです。
関西風
関西のうなぎのさばき方は「腹開き」が一般的です。商人同士の「腹を割って話そう」という心意気が原点で、商いで栄えた関西ならではの文化ともいわれています。また、関西風では「蒸す」工程がなく焼き時間が長いのが特徴。関東風よりもパリッとした食感に仕上がるそうです。
土用の丑の日、うなぎを食べる以外の風習は?
土用の丑の日といえば、うなぎを思い浮かべる人が多いと思いますが、うなぎを食べる以外にもさまざまな風習があります。
「う」のつく食べ物を食べる
代表的な物は、うどん・梅干し・瓜・牛肉(うし)などです。いずれも栄養価が高いことや夏の食欲がない時期でも食べやすい食材であることかが共通しています。
土用の虫干し
梅雨が終わりカラッと晴れた土用の天気の良い日は、昔から着物や書物を陰干ししていたのだとか。
丑湯(うしゆ)に入る
土用の丑の日に桃の葉やドクダミなどを入れたお風呂に浸かることで、疲労回復や無病息災につながると言い伝えられています。
土用餅を食べる
土用餅とは、あんこでもち米を包んだあんころ餅のこと。土用餅を食べる風習は、小豆には魔除けの力があると信じられていたことから始まったとされています。江戸時代中期から続く習わしで、主に関西や北陸地方を中心に、無病息災を願って食べられています。
土用しじみを食べる
うなぎは栄養価の高い食べ物として有名ですが、しじみも肝機能を高めるなどの働きがあることで知られています。
土用卵を食べる
栄養価が高く、完全栄養食品などといわれることもある卵。中でも土用に産み落とされた卵は「土用卵」と呼ばれ、特に精がつくとされています。
土用の丑の日、しない方がいいことはコレ!
用の丑の日には、しない方が良いとされていることも。代表的なものをご紹介します。
土いじりや家の増改築
土いじりや草むしり、家の増改築などの「土」に関することをすると、土を司る土公神(どこうしん)が怒るといわれています。
土公神は土用の期間、土の中でゆっくりと過ごしているため、土いじりをされると怒るのだとか。しかし2週間以上もお手入れをせずに放置しておくと、庭は荒れ放題になってしまいますよね。そんなときは「間日(まび)」と呼ばれる、土公神が土から出て天上界に行っているとされる日に行うと良いそうです。なお、2024年夏の土用の間日は、7月19日、26日、27日、31日です。
人生の節目となる行動
季節の変わり目である土用は体調を崩しやすい時期であるため、転職や結婚、開業、引越しなど新しいことを始めるのは避けたほうが良いと考えられています。
お取り寄せしたい土用の丑の日のうなぎ
暑い夏を乗り切るためにも、おいしいうなぎを食べましょう! 自宅にいながら美味しいうなぎを食べたいという方に向けて、お取り寄せしたいうなぎをピックアップしました。
浜名湖うなぎのたなか
創業70年の国産うなぎ専門「浜名湖うなぎのたなか」の「うなぎ蒲焼」はお店で焼き上げたうなぎをそのまま真空パックにすることで、自宅でも本格的な蒲焼の味が堪能できます。
うなぎ屋 かわすい
「思う存分うなぎを食べたい!」という方におすすめなのは、うなぎ屋かわすいの「特大国産うなぎ三種お楽しみセット」。丼からはみ出るほど大きい蒲焼き、ひつまぶしなどにも使えるきざみうなぎなどがセットになっています。
夏目商店
いつもと一味違ううなぎを食べたい方は、夏目商店の「豊橋うなぎ白焼・蒲焼」はいかがでしょうか。白焼きで薄味に仕上げており、上品な味わいを楽しめます。
土用の丑の日まとめ
土用の丑の日は、うなぎを食べるだけの日ではなく、暑い夏を乗り切るために昔の人の知恵や習わしが詰まっています。
今年はおうちでちょっと贅沢なうなぎをお取り寄せしつつ、さまざまなしきたりに習って、8月の酷暑に備えてみてはいかがでしょうか。