熱中症警戒アラートに要注意! コロナ時代の紫外線・熱中症対策
2023年09月25日
長引くマスク生活の中、今年も夏がやってきます。感染症対策でやむを得ないとはいえ、高温多湿の環境下でマスクを着用するのは、熱中症のリスクが高まるなど懸念点が多いもの。
新しい生活様式における熱中症や紫外線対策をご紹介します。
熱中症警戒アラートとは
「熱中症警戒アラート」とは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動を促すための情報のこと。環境省と気象庁が連携し、令和2年7月から関東甲信地方で施行が開始され、令和3年4月28日からは全国運用が始まっています。
具体的には、熱中症リスクが極めて高い気象条件が予測された場合に、熱中症との相関が高い「暑さ指数」を用いて、予防行動を促す発信を行います。暑さ指数の予測値や予想最高気温の値だけでなく具体的に取るべき予防行動も発信内容に含まれていることが特徴です。
環境省では、熱中症警戒アラート発表時の熱中症予防行動の例として下記を挙げています。(「環境省 熱中症警戒アラートとは」より引用)
・不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する ・高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする ・身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認し、行動の目安にする ・エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する ・のどが乾く前にこまめに水分補給するなど、普段以上の熱中症予防を実践する |
熱中症・紫外線対策が必要な理由
夏が近づくと毎日のように耳にする「熱中症対策」や「紫外線対策」という言葉。そもそもなぜ対策が必要なのでしょうか。
熱中症対策が必要な理由
めまいや痙攣、頭痛、発熱などを引き起こす熱中症。ひどくなると意識が朦朧とし、場合によっては命に関わる危険もあるため、対策が欠かせません。
熱中症を引き起こす要因は主に3つあるといわれています。
1.環境の要因
- 気温が高い
- 湿度が高い
- 日差しが強い
- 急に暑くなった日
2.からだの要因
・高齢者や乳幼児
・糖尿病や精神疾患などの持病
・低栄養状態
・二日酔いや寝不足などの体調不良
3.行動の要因
・激しい運動や慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給できない状況
熱中症は、体温の上昇と調整機能のバランスが崩れることで体に熱が溜まり引き起こされます。熱中症の症状は、軽いものから命に関わるものまでさまざまです。軽症でも放置するとあっという間に重症化するケースもあり、油断は禁物。めまいや立ちくらみ、筋肉の痙攣などを感じたら無理をせず、すぐに休息を取ることが必要です。
紫外線対策が必要な理由
1.皮膚ガンの予防
紫外線は細胞のDNAに傷をつけるといわれています。細胞は傷を修復する機能を持っていますが、繰り返し傷つけられていくうちに傷の治し間違いが起こり、ガンの発症に関わる「突然変異」を起こすことがあります。実際、紫外線の影響を受けやすいオーストラリアでは、日焼けによる皮膚ガンの発症率が世界一となっています。
2.肌の老化予防
人の肌の老化は、年齢によるものと紫外線による「光老化」の2種類があります。紫外線によってシワも増えるため、老化を防ぐためにも紫外線対策は欠かせません。
3.シミやそばかすの予防
日常的に紫外線を浴び続けてしまうと、シミやそばかすの原因となるメラニン色素が増えていきます。
コロナ禍はマスクに注意! 有効的な紫外線・熱中症対策の方法
紫外線や熱中症対策の重要性がわかったところで、具体的な対策方法をご紹介します。マスクの着用が日常的になっているコロナ禍においては特に注意が必要です。
状況に応じてマスクを外す
新型コロナウイルスの感染予防に有効なアイテムとして、多くの人が着用しているマスク。しかし、夏場の高温多湿な環境下におけるマスク着用は、熱中症のリスクが高くなることが懸念されています。
屋外で人と2メートル以上の十分な距離が確保できる場合はマスクを外すなどして、臨機応変に対応することが大切です。またマスク着用時は激しい運動を避け、こまめな水分補給や休息をとるなど、いつも以上に注意しながら行動するようにしましょう。
暑さに負けない体づくり
日頃から、バランスの良い食事や十分な睡眠を取って体調管理をすることで、熱中症にかかりにくい体づくりをしましょう。暑くなり始めの時期に無理のない範囲で毎日30分程度運動をし、体を暑さに慣らしておくことも効果的です。
室内を涼しくする
熱中症にかかるのは屋外だけではありません。必要に応じてエアコンや扇風機を活用し、室温を下げるようにしましょう。また、一般的な家庭用エアコンは室内の空気を循環させるだけで換気は行われていないので、窓やドアを開けて定期的に換気も行いましょう。
喉が乾いていなくても水分補給
熱中症予防において水分補給は何よりも大切です。ポイントは「喉が渇いていなくてもこまめに水を飲むこと」。実は、喉が渇いたと感じたときはすでに脱水が始まっています。時間を決めるなどして喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をすることが大切です。
紫外線の強い時間帯の外出を避ける
紫外線の量は1日の中でも変動します。太陽が最も高くなる正午前後にピークを迎えるため、ピークの時間帯を避けて外出するだけでも紫外線対策につながります。
日焼け止めを塗る
日に当たりやすい顔や首まわりなどは日焼け止めを塗るように心がけましょう。肌質や使用場面に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
日傘や帽子を活用する
外出時には日傘や帽子の活用もおすすめです。紫外線防御率の高いものや帽子のつばが広いものなど、紫外線ダメージを少しでも防げるアイテムを選ぶようにしましょう。
コロナ禍に使いたい紫外線・熱中症対策グッズ
経口補水液
水と塩分と糖分がバランスよく含まれている経口補水液は、軽度から中等度の脱水症にも効果的です。熱中症だけでなく、胃腸炎などの脱水症状が起きやすいときにも最適なので、いざというときのために常備しておくと安心です。
クールタオル・冷却タオル
水を吸い込ませるだけで冷却タオルになるクールタオル。長時間屋外で過ごす際などにとても便利なアイテムで、お子さまにもおすすめです。
塩分チャージタブレット
汗をかくことで、体内の水分だけでなく同時に塩分も失われます。熱中症は体内の水分と塩分の両方が足りなくなることで引き起こされるため、塩分もしっかり摂りましょう。塩分をこまめに素早く摂取できる塩分タブレットはアウトドアやスポーツなどの際に役立ちます。
日傘
日傘は熱中症対策にも紫外線対策にも有効です。この商品は晴雨兼用。そのため、ひとつ持っていればどんなときでも役立ちます。
帽子・サンキャップ
通気性抜群のサンキャップ。帽子だけではカバーしきれない箇所をしっかり守ってくれます。この商品は折りたたんでコンパクトに持ち運べる上、カラーバリエーションも5色と豊富なので、ウェアに合わせたデザインを選ぶこともできます。
まとめ
年々暑さが厳しくなる中、マスクを着用しながら夏を過ごすのはツライですよね。しかし、熱中症対策や紫外線対策は自分や大切な人の命を守るために大切です。
今回紹介したグッズなども有効活用しながら夏を乗り切りましょう!