五月人形の保管法は?お手入れと収納のコツを大公開!
2023年02月10日
五月人形や鯉のぼりを飾って、男の子の健やかな成長を願う端午の節句。大切な五月人形は、良い状態で保管して、できるだけ長持ちさせたいですよね!五月人形のお手入れ方法や保管方法を具体的にご紹介します。
五月人形のお手入れ&しまいかた
決して安価とはいえない五月人形は、正しいお手入れをして大切に保管したいですよね。五月人形のお手入れ方法としまいかたの手順は次の通り。
収納前に汚れを落とす
五月人形を収納する前は、毛はたきなどでほこりや汚れを落としましょう。未使用のメイクブラシなどを活用することもできます。
汚れがついたまま収納をしてしまうと、カビなどの原因になってしまうこともあります。また、お掃除の際はお人形に手垢がつかないよう、ゴム手袋や白手袋を着用するようにしましょう。
最近では、毛はたきと白手袋、布巾がセットになった「節句人形お手入れセット」なども販売されています。
面紙(めんがみ)で顔を保護する
ティッシュペーパーを五月人形の顔の大きさに合わせて折りたたみ、お人形の顔に巻きつけます。巻きつけたティッシュの端をテープで留めておくと、お人形の顔を保護できます。
人形専用の防虫剤や乾燥剤を使用する
節句のお人形は1年間収納しておくことになるため、防虫剤や乾燥剤は欠かせないアイテムです。防虫剤や乾燥剤を入れるときは、衣類用ではなく、お人形専用のものを使用しましょう。衣類用のものはお人形を傷めてしまう可能性があります。
また、乾燥しすぎるとお人形がひび割れる可能性もあるので、乾燥剤の入れすぎには気をつけましょう。お人形専用の防虫剤や乾燥剤は、スーパーやドラッグストアなどで簡単に手に入ります。
桐箱に収納する
防虫効果や調湿効果がある桐箱。そのため、お人形の保存に最適と言われています。大切な五月人形を良い状態で保存するためにも、用意して損はないアイテムといえるでしょう。
五月人形をしまう日に決まりはある?
女の子の節句で飾る雛人形は「しまう時期が遅くなると婚期が遅れる」という言い伝えがありますが、男の子の節句で飾る五月人形には片付けるタイミングに細かい決まりはありません。そのため、一年を通して飾ってもOKなのです。
年中飾っていても問題はありませんが、梅雨の時期を迎えることもあり、五月中旬頃には片付けるのがおすすめです。また、片付けをする日はできるだけ湿度の低い、よく晴れた天気の良い日を選びましょう。
五月人形の保管に適した場所って?
汚れやほこりを落とし、きれいにした五月人形。来年もまたきれいな状態で飾ることができるように、お人形にとって最適な空間で保管しましょう。保管に適した場所は次の通りです。
五月人形の保管に適した場所①:風通しが良いところ
五月人形にとって「湿気」は大敵です。乾燥剤を使用しても、湿度が高いところにずっとお人形を保管してしまうと、カビが発生しやすくなってしまいます。
そのため、湿気が少なく風通しが良いところに保管するようにしましょう。風通しを良くするために収納スペースにすのこを敷いたり、定期的に風を通したりするなどして風の通り道をつくるのもおすすめです。
五月人形の保管に適した場所②:直射日光が当たらないところ
五月人形に直射日光が当たってしまうと、変色や色あせをしてしまう可能性があります。良い状態で長持ちをさせるためにも、直射日光が当たらない場所に保管しましょう。
五月人形の保管に適した場所③:寒暖差が少ないところ
1日の寒暖差が大きいと、結露が発生しやすくなります。金属部分が多い五月人形にとって、カビやサビの原因となる場合も。そのため収納場所は、エアコンや加湿器などの影響を受けず、昼と夜の寒暖差の影響の少ない場所を選びましょう。
五月人形の保管に適した場所④:押し入れの上段
上記でご紹介したように、五月人形の保管に適した場所の条件はたくさんあります。「風通しが良いところ」「直射日光が当たらないところ」「大きな寒暖差がないところ」という条件をクリアしやすいのが、押し入れの上段です。大切な五月人形を守るために、押入れの上段にスペースを設けてみてはいかがでしょうか。
五月人形の保管に防虫剤は使っていいの?
五月人形を収納する際は、害虫対策に防虫剤を使用するのがおすすめです。ただし、衣類用のものではなく、お人形用の防虫剤を使用するようにしましょう。衣類用の防虫剤には、金銀の糸・金箔の変色・プラスチックの腐食・金属のサビを引き起こす成分などが含まれていることがあるため、大切な五月人形にダメージを与えてしまう可能性があります。また、防虫剤を入れすぎてしまうと、かえってお人形を傷めてしまう危険性もあるため、用量を守って使うようにしてください。
防虫剤が直接お人形に触れてしまうとお人形を傷めてしまうので、箱の隅などに入れるようにしましょう。お人形用の防虫剤はスーパーやドラッグストア、通販サイトでも簡単に購入することができるので、防虫剤を上手く活用して大切な五月人形を害虫から守りましょう。
そもそも五月人形とは
端午の節句は、もともと中国の季節行事「五節句」のひとつでした。「節句」は「季節の変わり目」という意味を持ち、邪気が寄りやすいとされる季節の変わり目に、季節ごとの飾りと御供物をして厄払いをし、無病息災を願う風習があったと言われています。
五月人形を飾る習慣が広まったのは江戸時代からで、武士の家で「災厄から男の子を守る」という気持ちが込められて飾られるようになったのです。
五月人形は一人一体が理想
男の子の兄弟がいるご家庭では、「五月人形は兄弟それぞれに用意しなければならないのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。五月人形には「子どもの身代わりになって厄を引き受ける」という意味もあるため、一人ひとりに用意するのが理想とされています。長男の五月人形を兄弟で使う、父から子へ受け継ぐということも避けるのが無難といえるでしょう。
とはいっても、五月人形を飾るにはスペースも必要です。現在はコンパクトなサイズの五月人形も数多く販売されているので、飾る場所や価格に配慮したものを選んでみてはいかがでしょうか。
五月人形を飾る時期に決まりはない
片付ける時期に決まりがない五月人形ですが、飾る時期に決まりもありません。また、「何歳まで飾る」という決まりもないのです。
とはいっても、毎年組み立てや片付けをするのも簡単なことではありません。五月人形は子どもの成長を見守る「守り神」のような存在でもあるため、成人式や20歳の誕生日など、節目の時期を目安とするのもひとつの方法といえるでしょう。昔は独立の時期が現代よりも早く、男の子は11~16歳の間に行われる「元服」という行事を経て「成人」とみなされていたため、それを境に子どもの五月人形は飾られなくなったそうです。
五月人形に感謝の気持ちを伝える
お子さんが無事に自立をし、飾らなくなった五月人形はただ処分するのではなく、神社やお寺で供養してもらうのがおすすめです。「子どもの身代わりとなって厄を引き受ける」という意味もあるため、譲渡などではなく丁寧に供養し、長年の感謝の気持ちを伝えましょう。
五月人形の保管法まとめ
五月人形を正しく保管しよう。
端午の節句をお祝いする五月人形は、できるだけ良い状態のまま、長持ちさせたいですよね。適切なお手入れを行い、五月人形の収納に適した場所で保管することが、良い状態をキープする秘訣といえるでしょう。
さいごに、五月人形の最適な保管方法を考えるにあたりクローゼットや押し入れの収納方法も一度見直したいものです。
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