血液汚れの落とし方!時間が経ったものやシーツ洗濯方法も解説!

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今回は血液汚れの落とし方について解説します。いろいろな洗剤を使った洗濯の方法や外出先での血液汚れのおすすめの落とし方、シーツの洗い方、NGな対処法なども詳しくご紹介します。

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血液汚れの落とし方!基本の対処法は?

衣服やシーツなどに付いた血液汚れはすぐに気が付かないことも多く、気づいたら落ちなくなっていたということも少なくないでしょう。

血液汚れはどのようにすれば綺麗に落とすことができるのでしょうか?

まずは基本の対処法について、ご紹介していきます。

(1)洗濯表示を確認

まずは洗濯表示を必ず確認するようにしましょう。物によっては、そもそも水洗いをできない物があります。

水洗いをしてはいけない生地だった場合には、クリーニングに出しましょう。

水洗いOKな生地だった場合には、自分で対処することができます。以下を参考にしてください。

(2)お湯はNG!血液汚れ水洗いで

洗濯表示で水洗いOKとなっている場合は、なるべく早く水でこすり洗いをしてください。

付いてすぐの血液汚れであれば、水だけで簡単に落とすことができます。

ただし、必ず水か30℃以下のぬるま湯で洗うようにしてください。

洗い物をする際にはお湯の方が汚れが落ちると言われますが、血液の場合はお湯で洗うのはNGです。

血液に含まれるタンパク質が凝固してしまうので、血液汚れにお湯をかけると、汚れが落ちにくくなってしまいます。

外出先での血液汚れの応急処置

外出先で血液汚れに気が付いた場合には、まず乾いたティッシュなどで血液を拭き取り、その後で濡らしたハンカチなどの布で叩いて血液を移し取るようにしましょう。

血液汚れは対処が遅くなるほど落ちにくくなりますので、外出先でもできるだけ対処する方が安心です。

そして帰宅したら、なるべく早く洗濯をするようにしましょう。

血液汚れの落とし方!シーツなど時間が経った時は?

それでは、時間が経ってしまった血液汚れはどのように対処すれば良いのでしょうか。

朝起きたらシーツに血が付いていてすっかり乾いているというような、血液汚れが付いてから時間が経ってしまった場合にできる対処法について、ご紹介していきます。

まずは素材を確認

まずは、生地の素材を確認するようにしましょう。

絹やウールなどはデリケートなため、つけ置き洗いをするのは避けましょう。

生地が傷む場合や、縮む場合があります。

(1)白地の衣服は塩素系アルカリ性or還元型弱アルカリ性漂白剤も〇

白地の衣服などの血液汚れの場合は、塩素系のアルカリ性漂白剤や還元型の弱アルカリ性漂白剤を使うことができます。

まずタオルを敷いて、その上に汚れがタオルに接するように汚れている部分を裏返して置きます。

その上から、漂白剤と粉末洗剤を1:1でよく混ぜた液を作り、シミ部分にまんべんなく塗布しましょう。

10分ほど待機するとほとんどの場合、血液汚れが落ちます。汚れが落ちたら水ですすいでおきましょう。

(2)色物は酸素系弱アルカリ性粉末タイプの漂白剤

色物の場合は、上記のような漂白剤では色落ちをしてしまう場合がありますので、酸素系弱アルカリ性粉末タイプを使いましょう。

この場合には漂白剤を水に溶かしてつけ置きをしましょう。ゴム手袋を着用して、液に直接手を触れないようにしてください。

衣服が傷んでしまわないよう、つけ置き時間は2時間程度以内にしましょう。

つけ置きが終わったら水ですすぎましょう。

(3)オキシクリーンが話題に

酸素系漂白剤と言えば、「オキシクリーン」が効果的と評判です。

オキシクリーンはアメリカ製の物と日本製の物がありますが、アメリカ製の物には界面活性剤が含まれています。

オキシクリーンを使う際には、血液をできるだけ拭き取ってから、溶液に浸してつけ置きをしましょう。

この場合にもつけ置き時間には気を付けましょう。6時間以上のつけ置きは、溶剤の効果はなくなってしまうので効果はありません。

つけ置きが終わったら水ですすぎましょう。

(4)セスキ炭酸ソーダ

色物の場合には、セスキ炭酸ソーダ(別名:アルカリウォッシュ)も効果的と言われています。

セスキ炭酸ソーダは、布ナプキンの洗濯にもよく使われる洗剤です。

セスキ炭酸ソーダを水に溶かして溶液を作ってつけ置きし、2~6時間つけ置きして血液汚れが浮いてきたら、汚れ部分をもみ洗いします。

この時汚れがまだ取れていなかった場合には、もう一度つけ置きしてください。

(5)血液・タンパク質汚れ用洗剤

血液・タンパク質汚れ専用の洗剤も効果的です。黒く変色してしまっている血液汚れにも試してみましょう。

水と洗剤で溶液を作り、1~3時間つけ置きした後、洗濯機で洗ってください。

つけ置きする際には、血液汚れがある部分をできるだけ立っている状態にすると、シミが剥がれ落ちやすいです。

(6)大根おろしも効果アリ

家にある物でやりたいという時には、大根おろしも効果的です。

大根おろしに含まれている「ジアスターゼ」というタンパク質分解酵素が、血液を分解してくれるので汚れを落とすことができます。

ジアスターゼは酸素に弱いため、おろしたての大根おろしを使用するようにしましょう。

ガーゼなどの布に大根おろしを含ませ、血液汚れ部分にポンポンと数回優しく叩いてください。

叩いた後は放置せず、早めに水で洗い流しましょう。

(7)マジックリン

マジックリンも血液汚れに有効です。特に綿やポリエステル、アクリルの生地には効果的です。

マジックリンにはタンパク質分解酵素であるアミラーゼと似た働きをする物質が含まれています。

血液汚れにマジックリンを直接スプレーして、泡がなくなるまで放置して、落ちたら水洗いしましょう。

落ちない場合には泡が消えたら再度スプレーをして、汚れの裏からブラシでトントン叩いてみましょう。

その後水に浸してさらにもみ洗いをすると、輪ジミになることもなく落とすことができます。

(8)食器用洗剤

お皿洗いに使う食器用洗剤でも血液汚れを落とすことができます。

汚れ部分に直接洗剤を塗布し、つまみ洗いをしてください。

ブラシで汚れの裏の方からトントン叩くのも良いです。タオルなどを汚れ側に敷いて、汚れを移し取るようにしてください。

汚れが落ちてきたら水の中でもみ洗いをして汚れを浮かせましょう。

(9)オキシドール

消毒液として使うオキシドール(過酸化水素水)も、血液汚れに効果的です。

オキシドールを汚れ部分に塗布し、固く絞ったタオルなどでつまむように拭き取ってください。

汚れが落ちたら、水洗いするようにしましょう。

ただし、オキシドールは色落ちしてしまうこともありますので、色物には使用しない方が良いでしょう。

使用する際には、まず目立たない部分で試してから使用しましょう。

仕上げに重曹でより綺麗に

上記の対処法を試しても微妙に残っているというような場合には、重曹を使用してみましょう。

重曹を水に溶かして溶液を作り、1時間ほどつけ置きしてください。

仕上げに重曹を使うことでより綺麗に血液汚れを落とすことができます。

その後は洗濯機へ

洗剤などで血液汚れを落としたら、その後は洗濯機で普通に洗濯をしましょう。

ほんの少し汚れが残っているというような時にも、洗濯機で洗濯をしたら綺麗に取れる場合も多いです。

少しだけ残った血液汚れがどうしても取れないというような場合でも、一度洗濯機に入れて洗ってみましょう。

落ちない時はクリーニングに出そう

ご紹介した対処法を試しても血液汚れが落ちないという時には、プロであるクリーニング屋さんに任せるのも良いでしょう。

自宅で何度もシミ抜きを試すのは衣服を傷めてしまうことにもつながります。

クリーニング屋さんでは、衣服を傷めることなく血液汚れを落としてくれます。

血液汚れが付いている衣服が大事な物、あるいは高価な物である場合は、特にクリーニング屋さんに任せた方が安心でしょう。

ホテルのベッドのシーツなど外出先での血液汚れの対処法

続いては、ホテルのベッドのシーツなどに血が付いてしまった場合など、外出先での血液汚れにおすすめな対処法をご紹介していきます。

上記にご紹介してきたような対処法は、自宅にいるときにはできても、外出先では道具をそろえるのは難しいですよね。

外出先でもできるお手軽な血液汚れの落とし方について、ご紹介していきます。

炭酸水

1つ目にご紹介するのは、炭酸水です。実は炭酸水には汚れを分離する働きがあるのです。

炭酸水であれば、外出先でもスーパーやコンビニなどで簡単に手に入れることができます。

炭酸水は開封してしばらく経った物では、炭酸が抜けてしまっていて汚れを分離させる効果があまり見込めなくなってしまうので、未開封か開封して間もない物を使用しましょう。

また、甘味料や香料、色が付いている物は良くありませんので、純粋な炭酸水を準備してください。

つけ置き洗いができる場合には、汚れを炭酸水に浸して一晩ほど置いておきましょう。

つけ置き洗いができない場合には、汚れの面をタオルなどにあてて、汚れの裏から炭酸水をつけて歯ブラシや綿棒などで叩いてください。

汚れが落ちたら、水洗いをしたり、硬く絞ったタオルで拭き取ったりしましょう。

ホテルのシーツなどは部分洗いの方がよさそうですね。

メイク落としシート

2つ目にご紹介するのは、メイク落としシートです。外出先でも旅行中などであれば、女性の場合はメイク落としシートを持っているという人も多いでしょう。

実はメイク落としシートは血液汚れを落とすことができるのです。かなりお手軽に血液汚れを落とすことができます。

方法は、メイク落としシートで血液汚れ部分をこするだけです。汚れが落ちたら、濡れてしまった部分をドライヤーなどで乾かしてください。

コンタクトレンズの消毒液

3つ目にご紹介するのは、コンタクトレンズの消毒液です。

コンタクトレンズの消毒液の中でも、中和して消毒するタイプの物は過酸化水素が含まれているので、オキシドールと同様に血液汚れを落とすことができます。

こちらも旅行などであれば、コンタクトレンズを使用する人は持ち歩いている場合もあるでしょう。

しかし、オキシドールと同様に色落ちしたり、生地を傷めてしまう場合があります。

汚れ部分に塗布して硬く絞った布などでつまむように汚れを落としましょう。

落とした後は、できるだけ水洗いをした方が良いです。

水洗いできない場合でも、絞った布などでつまんだりして、できるだけ消毒液を落とす方が良いでしょう。

一方、コンタクトレンズの消毒液でも中和タイプでない物は効果がないのかというと、そうではありません。

中和タイプでない物にもタンパク質分解酵素が含まれているので、血液汚れを落とすことができます。

こちらを使う場合には、血液汚れ部分が湿る程度塗布して、30分程度放置した後、その部分をすすぐか、硬く絞ったタオルなどでつまんで拭き取ってください。

落ちない場合には2~3回繰り返してみましょう。

ただし、中和タイプではない消毒液を使う場合には、シルクやウールといった素材には使用しないでください。

シルクやウールの繊維はタンパク質でできています。

丸洗いできない物の血液汚れの落とし方!

続いては、丸洗いできないような物におすすめな血液汚れの落とし方についてご紹介します。

ソファーやカーペットなどの家具や車のシートなどに血液汚れが付いてしまった際におすすめの対処法ですのでご覧ください。

重曹が効果的!

丸洗いできない物の場合には重曹がおすすめです。血液汚れを落とすだけでなく、消臭効果も期待することができます。

まず血液汚れを硬く絞ったタオルなどで叩き、できるだけ汚れを移し取りましょう。

終わったら、重曹と水で溶液を作り、綿棒や布などに染み込ませてシミにトントンと馴染ませます。

30分ほど置いたら、硬く絞ったタオルで重曹を染み込ませた部分を優しく拭き取りましょう。

上から硬く絞ったタオルをあてて、その上から歯ブラシなどで軽くトントンと叩くのも効果的です。

車のシートの血液汚れの落とし方は?

車のシートに血液汚れが付いてしまった場合には、車内は高温になりやすいので血液が固まって汚れが落ちにくくなります。

車のシートに血液が付いてしまった場合には、なるべく早めに落とすようにした方が良いです。

車のシートに付いてしまった血液汚れを落とすには、すぐに気が付いた場合にはウェットティッシュで拭き取る方法も効果的です。

時間が経ってしまった場合には、衣類用洗剤や食器用洗剤、血液・タンパク質汚れ用洗剤、コンタクトレンズの保存液、重曹などを使用してみましょう。

まず血液汚れ部分を絞ったタオルで軽く濡らし、そこに洗剤やコンタクトレンズの保存液、重曹を塗布します。

上から歯ブラシなどで汚れ部分をこすり、タオルなどの布で拭き取ります。

終わったら、ドアを開けた状態にして乾燥させるようにしましょう。

血液汚れのNGな対処法!

最後に、血液汚れを落とす際にNGな対処法についてご紹介していきます。

汚れを使う時に使いがちな物でも、血液汚れには逆効果になる物があります。

下記にご紹介する物は、絶対に使用しないようにしてください。

アルコールは使用しない

1つ目は、アルコールです。清浄綿などで血液汚れを拭き取ってしまうという人も多いです。

実は、血液汚れをアルコールで拭くと、一見汚れが綺麗になったように見えます。

しかしながら、アルコールにはタンパク質を凝固させてしまう性質があるのです。

そのため、アルコールで拭いてしまうと、汚れを閉じ込めてしまうことになり、目に見えないタンパク質汚れが残ってしまうのです。

血液汚れが落ちたように見えるので、アルコールを使っていたという人も少なくないかもしれません。

血液汚れにはアルコールは使わず、上記でご紹介してきた適切な対処法を試すようにしましょう。

また、アルコールはタンパク質汚れを凝固させてしまうので、血液汚れのみならずタンパク質汚れを残してしまうことになります。

ソファーなどのタンパク質汚れが懸念される家具にも、アルコールは使用しない方が賢明です。

クエン酸は効果が薄い

続いてご紹介するのは、クエン酸です。クエン酸も汚れを落とす際に用いられる物です。

しかし、血液汚れにはクエン酸はあまり効果がないようです。

お風呂の水垢や黒ずみには効果的なクエン酸ですが、血液汚れを落とす際には別の方法で落とすようにしましょう。

血液汚れの落とし方まとめ

血液汚れの対処法はたくさんある

今回は血液汚れの対処法についてまとめてきました。

血液汚れは時間が経ってしまうと落とすのが難しく、諦めてしまうことも多いのではないでしょうか。

時間が経って黒くなっている場合にも有効な落とし方についてもご紹介しましたので、今まで諦めていたような血液汚れにもぜひ試してみてください。

専用の洗剤だけでなく、家にあるような物で落とすことができる対処法もたくさんあります。

外出先で携帯していそうな物でも落とせますので、外出先でも焦らず試してみてくださいね。

血液以外にも落ちづらい泥汚れの効果的な落とし方や、油性のボールペンの落とし方についても紹介していますので、ぜひご覧ください。

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