ペンキの落とし方!服や手、コンクリート、壁、鉄など素材別の方法を解説!

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ペンキの落とし方!服や手、コンクリート、壁、鉄など素材別の方法を解説!

今回はペンキの落とし方について解説していきます。水性・油性それぞれのペンキの落とし方は?服や壁、プラスチック、ガラス、コンクリートや木材、手や顔などの肌についた場合もそれぞれご紹介します。

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ペンキの成分は?

ペンキの落とし方についてご紹介していく前に、まずはペンキの成分についてご紹介します。

ペンキの落としやすさは、含まれている成分によって変わります。ペンキを使う際には、成分にも注意して選ぶようにするとよいでしょう。

ペンキの成分

ペンキに含まれている成分は、以下の通りとなっています。

  • 顔料・・・・・色が付いた粉末でペンキの色となる物。
  • 樹脂・・・・・ペンキが固まるための成分。アクリルやシリコン、ウレタンなど。
  • 添加剤・・・・ごくわずかに含まれている、防カビ剤やたれ防止剤などの成分。
  • 溶剤・・・・・固まって膜になる樹脂を薄めるための成分。

これらの成分のうち、溶剤の種類によって、水性のペンキと油性のペンキに分かれます。

水性のペンキは、溶剤に水が使用されています。油性のペンキは、溶剤に有機溶剤が使用されており、シンナーなどが含まれています。

現在よく使われているのは、水性のペンキです。以前は水性のペンキは耐久性・密着性が低いとされていましたが、現在ではほとんどが油性のペンキとそれほど変わらない程度の耐久性を持っています。

油性のペンキは水性のペンキと比較して、耐久性がより高く、密着性もあります。そのため塗膜は強力になります。

落ちにくいのは水性より油性?

水性のペンキと油性のペンキでは、油性の方が落ちにくい特性があります。

油性のペンキを使うと、もしも付いてほしくない場所に付いてしまったり、塗った後で落としたくなったりした際に、落とすのはより難しくなります。

ペンキを選ぶ際にはその点に注意して、どちらのペンキを使う方がよいか考えるようにしましょう。

服についたペンキの落とし方!

それでは早速、服についたペンキの落とし方について、水性の場合と油性の場合に分けてご紹介していきます。

水性ペンキは乾かないうちに水洗い

まず水性のペンキの場合ですが、水性のペンキであれば乾いていないうちに水洗いをすると、大部分は落とすことができます。

とにかく乾かないうちになるべく早く落とすことが大切です。綺麗に落とせる可能性が上がります。

まず流水で十分に洗い流し、ぬるま湯にペンキが付いた服を入れて30分程度浸しておきましょう。この時、洗濯洗剤を入れるとより落ちやすくなります。

30分ほど経ったら揉み洗いをして、それでも固まっている部分があったら、汚れの裏側から叩くようにして落としましょう。その後いつも通り洗濯をすれば、終了です。

水性ペンキが乾いたらヘラや中性洗剤を利用

水性のペンキが乾いてしまった場合には、ヘラや中性洗剤を利用する方法があります。

ヘラを使う場合には、まず乾いたペンキが付いているところを熱湯に浸し、ペンキを溶かしましょう。

熱湯に浸した状態のまま、ヘラでペンキをこすり、取れたらいつも通り洗濯をしてください。

中性洗剤を使う場合には、お湯の中にペンキのついた服を浸し、スポンジに台所用の中性洗剤を垂らして、ペンキの上からスポンジをあて、擦らずに優しく叩いてください。

ペンキが浮いてきたら、水で流して洗濯をしてください。

油性ペンキは乾いていない場合中性洗剤やクレンジングを利用

続いて、油性のペンキの場合の対処法をご紹介します。油性のペンキが付いて乾いていない場合には、中性洗剤やクレンジングオイルが使えます。

中性洗剤を使う場合には、スポンジや歯ブラシに台所用の中性洗剤を垂らします。ペンキの付いている部分に押さえつけ、洗剤を染み込ませます。

その後、服の繊維に入り込んだペンキを掻き出すイメージで、たたき拭きをしましょう。ペンキが落ちたら水洗いをしていつも通り洗濯をしましょう。

クレンジングオイルを使う場合は、クレンジングオイルを付けて揉み、ペンキが浮いたらすぐに水で流してしまいましょう。その後は洗濯してください。

油性ペンキが乾いたら除光液やベンジン、シンナー、ヘラを利用

油性のペンキが乾いてしまった場合には、除光液やベンジン、シンナー、ヘラなどを使うとよいでしょう。

除光液やベンジンを使う場合には、まず除光液やベンジンをティッシュに小豆程度の大きさになるよう染み込ませ、それをペンキが付いた部分にあてて染み込ませます。

その後歯ブラシで汚れを搔き出すように擦り、ペンキが落ちたら水道水で洗った後、洗濯してください。

シンナーを使う場合には、シンナーを水で薄めた液を作り、タオルなどの布に含ませてペンキが付いた部分に押さえつけます。

ペンキが落ちたらぬるま湯に浸して、10分ほど経ったらたわしなどで擦り、その後洗濯します。

シンナーを使う場合には生地が傷む場合があるので、まずは目立たないところで試してみるなど、注意して行ってください。

ヘラで擦ってペンキを落とすという方法もあります。ヘラで落としきれなかったペンキは、その他の方法で落とすようにするとよいでしょう。

スティックのりも効果的

ペンキを落とすには、スティックのりも効果的です。スティックのりに含まれている「PVA(ポリビニルアルコール)」は油性成分を分解することができます。

まず、ペンキの上からスティックのりを塗って、しっかりと乾燥させます。この時、のりが完全に乾いていることが重要なので、十分に待ちましょう。

乾燥したら、硬くなったペンキ部分を擦ると、ペンキ汚れがボロボロと剥がれます。

服以外の素材に付いた乾いたペンキの落とし方!

続いては、服以外の素材に付いた乾いたペンキの落とし方についてご紹介していきます。

(1)壁・床

壁や床に付いたペンキを落とすには、シール剥がしスプレーを使うとよいでしょう。成分に「リモネン」が含まれている物を選んでください。

スプレーしてしばらく放置し、ペンキが柔らかくなったらティッシュなどで拭き取ります。

落ちない場合には多めにスプレーをして何回か繰り返し、根気強く落としましょう。

(2)プラスチック・ガラス

プラスチックやガラスなど、ツルツルしているところに付いたペンキを落とすには、乾いていないうちに雑巾などで拭き取ってしまいましょう。

乾いてしまった場合には、塗料用の薄め液を使って溶かし、拭き取りましょう。

ただし、プラスチックは塗料用の薄め液の溶剤で溶けてしまう場合があります。

プラスチックの場合には、消毒用アルコールに浸した後、ヘラを使ってそぎ落とすのも有効です。

(3)コンクリート・未塗装の木材

コンクリートや未塗装の木材など、表面がザラザラしているような素材に付いたペンキを落とすには、乾く前に拭き取ってしまえばある程度落ちます。

乾いてしまった場合には、塗料用の薄め液を使って落とすこともできますが、木材の場合はシミになってしまう事もあります。

(4)鉄

鉄に付いたペンキを落とすには、研磨剤が含まれていないカーワックスで磨いてみて、落ちなければシンナーを使いましょう。

シンナーで拭き、その後研磨剤が含まれていないカーワックスで磨きます。

ステンレスの場合には、シンナーを使うとステンレスのツヤが無くなることがあるので注意しましょう。ツヤが無くなってしまったら研磨剤入りのワックスやコンパウンドで磨き上げ、終了です。

(4)車

車に付いたペンキを落とすには、注意が必要です。失敗すると車の塗装まで剥げてしまう場合があります。

できるだけ専門業者に依頼する方がよいですが、車用品店にコンパウンドやシリコンオフ、車用の除光液が売っているので、それらを試すという方法もあります。

(5)手・顔などの肌

手や顔などの肌に付いたペンキを落とすには、木工用ボンドが効果的です。ペンキの上から木工用ボンドを薄く塗り、しっかりと乾かします。

完全に乾いた後、ボンドをゆっくり剥がしていくと、ペンキも一緒に剥がれます。

ただし、肌が弱い人は肌荒れの原因になることがありますので注意しましょう。

(6)髪

髪に付いたペンキを落とすには、水性ペンキであれば根気強くシャンプーをすることで落とすことができます。

油性ペンキが乾いてしまった場合には、髪が傷むのは承知の上で、塗料用薄め液を使う方法もあります。

頭皮に付かないよう注意して、塗料用の薄め液を使って落としましょう。

ペンキが落ちない・ペンキを落とす自信がない時は専門業者へ

ペンキの落とし方をご紹介してきましたが、落ちない時や、うまく落とせるか自信がない時は、専門業者に任せる方が安心です。

特に大切な物の場合には、業者にお願いするようにした方がよいでしょう。

ペンキを塗った後のハケからペンキを落とす方法は?

ペンキを塗った後のハケからペンキを落とす方法についても、ご紹介します。

まず、ハケに残ったペンキを、毛先を傷めないように新聞紙に擦り付け、流水で手で揉みながらペンキを洗います。

台所用の中性洗剤を1滴垂らし、揉み洗いをします。毛束の奥まで泡が浸透するよう、優しく洗ってください。

終わったら、流水で洗剤をしっかりと落とします。洗剤が残っていると、次に使う際に水性のペンキを含んでくれず、ペンキを塗りにくくなります。

終わったら水を張った容器に毛先が付かないように浮かせて、半日~1日程度放置します。終わったらハケを逆さまにし、毛先を整え、日陰に干しておきましょう。

ペンキ汚れの予防法!

ここまでペンキ汚れの落とし方をご紹介してきましたが、ペンキを落とすのは結構大変です。

そこで、ペンキが付いてほしくない場所に付かないようにする予防方法について、ご紹介します。

(1)養生

まずは、養生をすることです。ビニール袋を切り開き、マスキングテープでとめれば養生することができます。

面倒ではありますが、後でペンキが付いてしまった方が大変なので、養生は妥協せずにしっかりと行うことをお勧めします。

(2)汚れてもよい恰好をする

次に、汚れてもよい恰好をするということです。最初から汚れても良い恰好をしておけば、気兼ねなく作業することができます。

ペンキ汚れも諦めないで!ペンキの落とし方まとめ

今回は、ペンキの落とし方について、ご紹介しました。付いてしまうと諦めてしまう人も多いのではないかと思いますが、ペンキを落とす方法はたくさんあります。

ぜひ諦めないで、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。大切な物であれば、ハウスクリーニング業者に相談してみるという手もありますよ。

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