階段下収納の上手な方法をケース別にご紹介!メリット・デメリットも解説

階段下収納と聞くと、スペースが有効活用できるから便利そう!と思う方が多いのではないのでしょうか。
実際に階段下収納をうまく活用することでさまざまなメリットがあるのですが、注意点も存在します。
本記事では、階段下スペースのタイプ別に上手な階段下収納の方法をメリットやデメリットと合わせてご紹介します。

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階段下収納とは?

「階段下収納」とは、2階以上存在する住宅において階段の下にできるスペースに衣服や家具などを収納することを指します。
デッドスペースになりがちな階段下収納をうまく活用することで、スペースを有効活用でき上手な収納が可能です。
賃貸住宅の場合は2階建以上であるケースは少ないため、注文住宅などでよく見られる収納方法です。
階段下収納の具体的なメリットは以下で紹介しますが、物が多い時代となっている今では階段下収納を活用しているご家庭が増えているのです。
階段下収納のメリット

階段下収納を活用することで以下のように3つのメリットが存在します。
・スペースを有効活用できる
・子供の遊び場にも使える
・隠す収納ができる
・収納スペースが増える
それぞれのメリットを詳しくご紹介します。
スペースを有効活用できる
階段の下のスペースといえば、基本的にはデッドスペースになりがちで何もしなければ無駄になってしまう空間となっています。
そのため、階段下をうまく活用して収納スペースに変えることができれば、スペースを有効活用でき実質家の中の広さが少し広くなるような感覚になるでしょう。
子供の遊び場にも使える
階段下収納では、荷物をギッチリと詰め込んで完全な収納スペースにするケースもありますが、ある程度空間を残しておくことで子供の遊び場としても活用できます。
子供にとっては、秘密基地のような存在に感じられるため、家の中にはそういう空間があることで子供の満足度も上がるでしょう。
収納スペースとしてだけではなく、子供の遊び場という側面からも階段下のスペースの有効活用には価値があります。
隠す収納ができる
階段下収納では、ブラインドなどをうまく活用することで周りからは収納スペースだとは気付かれない、「隠す収納」ができます。
お客さんなどを家に招いた際に、目に見えて収納スペースがあるわけではないのに家の中がすっきりと整理されていると、落ち着いた家だというイメージを持ってもらえるでしょう。
ただ単に収納スペースとしてではなく、見た目も意識して活用することでイメージアップにもつながります。
収納スペースが増える
家の中の収納スペースというのはある日突然大きくなるということはないため、収納できる量には限界があります。
しかし、階段下収納という今まで活用していなかった空間を収納スペースに変えることで、その分収納スペースが増えることになります。
お子さんがいる家庭などで、物が溢れてしまい部屋の中に十分な収納スペースをこれ以上用意できないという方にこそ、階段下収納はおすすめです。
階段下収納のデメリット

一方で、階段下収納には以下のように2つのデメリットも存在します。
・階段の形に合わせる必要がある
・階段の強度に影響が出る場合がある
・湿気対策が必要
それぞれどういうことか、詳しく解説します。
階段の形に合わせる必要がある
注文住宅の場合で、建設当初から収納スペースとして想定しているケースを除いて、既存の階段下スペースを収納スペースとする場合、階段の形にうまく合わせる必要があります。
通常の棚やクローゼットなどとは異なり、階段の形状は凸凹しているためそのままでは収納が非常にしにくいです。
そのため、階段の形を正確に把握してその形状に適した収納を工夫する必要があります。
後ほど階段の形状別の収納術を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
階段の強度に影響が出る場合がある
階段の下にスペースが空いておらず普通の壁になっている場合、階段下収納をするには壁を一度壊して空間を創る必要があります。
その場合、階段を支えていた部分を一部空白にすることになるので、階段の強度に影響が出てしまうのです。
階段下の壁を壊してスペースを創る場合、安易に実行するのではなく強度は問題ないのかをしっかりと確認してから実行しましょう。
一度壁を壊してしまうと、修復することはとても大変です。
階段の強度が不安な場合は、建築士の方などに相談してみるという方法もあります。
湿気対策が必要
階段下のスペースに収納する場合、閉じている空間に収納することになるため、通気性が悪くなってしまうことが多いです。
通気性が悪いため、衣服を収納する場合にはカビが発生する確率が高いので湿気対策が欠かせません。
乾燥剤を複数設置するなどして、衣服をカビから守る工夫を忘れずにおこないましょう。
階段下スペースのタイプ別収納のポイント

階段下収納のデメリットでも紹介しましたが、階段の形によって工夫して収納する必要があります。
今回は以下の5つのタイプに分けて、階段下収納をうまくするためのポイントをご紹介します。
・階段下が壁となっている場合の階段下収納
・天井が低い場合の階段下収納
・天井に段差がある場合の階段下収納
・造作棚がある場合の階段下収納
・広いスペースがある場合の階段下収納
それぞれのタイプ別に詳しくご紹介します。
階段下が壁となっている場合の階段下収納
階段下のスペースが空いておらず壁になっている場合、一度その壁を壊して収納スペースを創る必要があります。
この場合、前述のように階段の強度に影響が出るため、事前にしっかりと強度を確認した上でスペースを創りましょう。
「壁を壊すとなった場合、素人には難しく専門の業者に依頼するしかないのかな?」と思う方もいるでしょう。
しかし、素人でも気をつけさえすれば階段下収納は可能です。
階段下に収納スペースを作る手順は以下の通りです。
・壁を破壊する
・床を綺麗にする
・内壁を作る
・扉や棚、照明を取り付ける
これらはホームセンターの機材があれば、素人でも十分実行可能です。
およそ10万円ほど予算があれば階段下収納は実現するでしょう。
自分で1から空間を作ることになるため、収納に最適な空間を作ることもできます。
ご自分で壁を壊して収納スペースを作ることに不安がある場合は、専門の業者に依頼しましょう。
万が一壊してはいけない柱などを壊してしまうと取り返しがつきません。
少しでも不安な場合は業者にご相談ください。
天井が低い場合の階段下収納
階段下スペースの天井が低い場合、棚などを設置することは難しいでしょう。
その場合はカラーボックスを活用します。
カラーボックスはさまざまなサイズのものがありますが、正方形の形状なため重ねたり並べたりしやすく空間を柔軟に活用できます。
また、長方形で高さの低い衣装ケースも活用できるでしょう。
季節が変わってすぐには着なくなった衣服などは、衣装ケースに収納して重ねて収納が可能です。
天井部分ギリギリまで収納をしてしまうと、ケースを動かしたり取り出したりすることが難しくなってしまうため、上の空間には少し余裕を持たせておきましょう。
天井に段差がある場合の階段下収納
階段下スペースの天井部分に段差がある場合ですが、こちらも天井が低かった場合と同様に棚やハンガーラックなどを設置することが難しいでしょう。
ですので、カラーボックスや衣装ケースをうまく組み合わせて天井の段差に合わせて収納スペースを作る必要があります。
天井に近い部分は小さめのカラーボックスを活用し、段差部分にうまくフィットするように収納グッズを用意しましょう。
造作棚がある場合の階段下収納
階段下のスペースに元々造作棚が設置されている場合は、それを活用しない手はないでしょう。
カラーボックスや収納ケースを用いなくても、棚が既に設置されているのであればそれで十分なケースもあります。
しかし、衣服などを収納するためには適さないため、収納ケースを設置するもしくはハンガーラックを設置し衣服を工夫して収納しましょう。
広いスペースがある場合の階段下収納
階段下に広いスペースがある場合は、思い切って大きめの収納棚を設置してみてはいかがでしょうか。
スペースに限りがある場合はカラーボックスや収納ケースを活用した方がいいですが、スペースに余裕があるのであれば大きい棚を置いた方が効率よく収納できるでしょう。
また、衣服を大量に収納したい場合はハンガーラックを設置することで大量の衣服を収納可能になります。
階段下収納に便利なグッズ5選

階段下収納を上手に実現するためには、以下の5つの便利グッズが欠かせません。
・クローゼットケース
・ハンガーラック
・カラーボックス
・ファイルボックス
・可動式ワゴン
それぞれどういったグッズでどのように活用するか解説します。
クローゼットケース
クローゼットケースは、カラーボックスの長方形版をイメージするとわかりやすいかと思います。
衣装ケースとも呼ぶことがありますが、折り畳んだ衣服を収納することに適しています。
横に大きく縦に小さい形状をしているため、天井が低い場合の階段下収納や天井が段差になっているスペースでの収納にぴったりでしょう。
組み合わせて重ねることで自由な収納が可能になるため、スペースのサイズを計測し複数のクローゼットケースを組み合わせましょう。
クローゼットケース内に衣服を収納する場合は、乾燥剤も一緒に入れることを忘れないようにしてください。
乾燥剤を入れずに長期間衣服をしまったままにしてしまうと、衣服のカビの原因に繋がってしまいます。
ハンガーラック
ハンガーラックは、ハンガーを複数かけることができるラックです。
サイズの大きい衣服を大量に収納したい場合にぴったりのグッズといえるでしょう。
シャツや下着類はクローゼットケースに収納すればいいですが、コートやズボンなど折り畳むことでシワになってしまう衣服はハンガーラックにかけるべきです。
ハンガーラックには高さを調整できる製品もあるため、階段下の天井の高さに応じて調整することで最大限スペースを活用することができます。
カラーボックス
カラーボックスは立方体の形のさまざまな色をしている収納ボックスです。
それ単体では収納スペースは小さいですが、重ねやすくカスタマイズ性が高い特徴があり、限られたスペースで収納しなくてはいけない階段下収納には必須といえます。
衣服を収納できるほどのサイズはないため、日常品や雑貨などの収納に適しているでしょう。
カラーを意識してボックスを選ぶことで、収納自体をおしゃれに見せることも可能です。
全てのカラーボックスを同じサイズに統一するのではなく、天井付近になるとスペースが限られていくため、小さめのカラーボックスも組み合わせましょう。
そうすることで空間を余すことなく収納に活用することができます。
ファイルボックス
ファイルボックスは縦長の形状をした収納グッズです。
本や資料など、縦長の形状をしたものの収納に適しています。
上に組み合わせて収納することは難しいですが、横に並べて収納することにはぴったりなため、棚などで床になる部分を用意して横に並べて収納しましょう。
ファイルボックス単体では地面に置いて収納することしかできないため、棚やカラーボックスの上など他のグッズと組み合わせる必要があります。
可動式ワゴン
階段下収納のスペースをぎっちりと活用するのではなく、ある程度空間に余裕を持たせて子供の遊び場としても活用する場合は、可動式ワゴンの活用がおすすめです。
足部分にキャスターがついているため、狭い空間でも360度動かすことができます。
また、可動式という点に注目して使用頻度の少ない収納を奥の方に設置し、使用頻度の高いものを手前に持ってくるなど、立体的な収納が可能になります。
一方で、収納スペースに余裕がない場合は、可動式ワゴンを置くことでスペースを制限してしまうことになるため、注意しましょう。
まとめ

階段下のスペースはデッドスペースになりやすく、収納には通常適していません。
しかし、今回紹介したように階段の形状に合わせてうまく収納スペースとして活用することで、空間を有効活用できたり見せる収納が可能になります。
カラーボックスやクローゼットケースなどの便利グッズを上手に活用し、階段下のスペースを有効活用してみてはいかがでしょうか。