水回りのリフォーム費用相場は?交換時期や注意点についても紹介!
2023年09月08日
「水回りの設備が古くなってきて換えたい」
「水回りのリフォームをするといくらかかる?」
長く住んでいると、水回りの設備が劣化して使いづらくなってきます。
リフォームすれば、高性能で快適になりますが、費用が気になりますよね。
この記事では、トイレやキッチン、浴室などのリフォーム費用の相場や交換するときの注意点などについて詳しく紹介していきます。
この記事の監修者
住宅設備建材プランナー
総合住宅設備建材メーカーLIXILでの24年の営業経験で2000棟以上の現場に携わった経験を持つ。担当してきた工務店・ハウスメーカー・設計事務所・デベロッパーは50社以上、建材商社、代理店、販売店、特約店も100社以上担当。
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水回りをリフォームした方がいい兆候とは
水回りのリフォームをしたいと思っても、費用や工事期間の不便さなどを考えると、なかなか決断ができない人もいるでしょう。
しかし、もう少し使えるかなと悠長に構えていると、急に故障したり、かえって修理費が高くついてしまうことも。
リフォーム自体は頻繁に行うものではありませんが、あまり先延ばしにしていると不便な生活を長く強いられる可能性もあり得ます。
リフォームした方がいい時期を見極めて、早めに計画を立てるとよいでしょう。
キッチン
キッチンは10年経過した頃から、コンロやレンジフードの調子悪くなってくる場合があります。
コンロが点火しづらい、または点火しない、調理している途中で火が消えるといった現象が起こる場合は、経年による劣化が考えられます。
また、レンジフードは、油汚れが付着したり電気回線の接触が不良になったりすることで、不具合が起こります。
浴室
浴槽がひび割れていたり、サビや膨れ、カビなどが発生したりすると、浴槽の修理や交換が必要になる可能性があります。
また、タイル貼りの床や壁の場合、使用している間に目地が汚れる、ヒビが入るなどのトラブルが起こることも。
床や壁のヒビを放置しておくと、水が構造全体にまで浸透してしまい、最終的に柱が腐ってしまうこともあります。
トイレ
トイレを流すときのレバーに引っ掛かりを感じる、タンクの水がなかなか溜まらないなどの不具合がある場合はリフォームを検討しましょう。
特に不具合を感じなくても、20年以上前のトイレを使用している場合は要注意です。
水を大量に使用するトイレを利用している場合は、新しいタイプのトイレに換えた方が節水効果が高く、結果としてお得になることがあります。
水回りのリフォームを考えるタイミング
一般的に、水回りのリフォームを考える適切なタイミングは10〜20年ほどが目安です。
特にメンテナンスをしていなくても、10〜20年経って問題なく使える場合もあります。
しかし、表面的には不具合がなくても、構造部分が劣化したり腐食が進んでいる可能性があり、気づいたときには修理代が高額になってしまうことも。
また、10〜20年経つとライフスタイルも変わってきます。
例として、子供が成長して独立したので2階のトイレはほとんど使わない、一緒に住む家族が高齢になってバリアフリーにしたいなどが挙げられます。
時間の経過と共に、住みやすい家へリフォームしていくことは大切です。
10〜20年を目安に水回りを見直すとよいでしょう。
水回りのリフォーム費用相場
水回りのリフォームの費用相場をそれぞれ見ていきましょう。
長く住むのであれば、リフォームは必ず必要になります。
10年〜20年の周期でリフォームを検討し、その費用もあらかじめ少しずつ準備すると、無理なくリフォームのプランを立てられます。
キッチン
キッチンのリフォームの費用相場は、全体で約50〜200万円かかります。
- システムキッチン本体:約50~100万円
- 壁付けキッチンから対面式キッチンへの交換:約55~200万円
- キッチン交換と位置の移動:約100~200万円
新たに設置するキッチンの本体価格は、ホームセンターなどで販売されているものであれば20万円程度から購入できるでしょう。
その場合、工事費込みで40~50万円ほどでのリフォームが目安です。
また、大手のメーカーのキッチンを選んだ場合は、約80~120万円かかります。
キッチンの配置は大きく分けて壁付けと対面型があり、費用は対面型キッチンのほうが高くなる傾向です。
リフォーム費用は、キッチンのサイズや素材、機能などによっても変わります。
予算と大きさ、スペックなどを比較して検討しましょう。
浴室
浴室は、浴槽だけを交換するのか、浴室や脱衣所も合わせてリフォームするのかによって費用は大きく異なります。
FRP(強化プラスチック)やポリエステル系人工大理石などの浴槽を交換するだけであれば、約1~40万円が目安です。
施工費用は約4~20万円で済むでしょう。
- ユニットバスの全体交換:約50〜150万円
- 在来浴室の全体交換:約50〜200万円
- 在来浴室からユニットバスへ変更:約65〜150万円
- 浴室を交換し位置を移動:約75〜200万円
浴室の壁材や天井材、床材も一緒にリフォームする場合の相場は以下になります。
- 壁のみ :約8~30万円
- 天井のみ:約3万5千円~7万円
- 床のみ:約4~14万円
- 壁・床・天井すべて:約10~30万円
壁や天井、床をリフォームするなら、部分的に交換するよりまとめて行った方が、人件費を抑えられます。
さらに、浴室それぞれの部位のリフォームの相場は下記になります。
- 浴室の扉の交換:約5~16万円
- 給湯器の交換:約10~38万円
- 換気扇の交換:約3~15万円
- 浴室暖房乾燥機:約10~40万円
トイレ
トイレの便器だけの交換であれば、数十万程度でのリフォームが可能です。
しかし、トイレのクロスや床を同時に交換する場合は、約60~80万円ほどみておくとよいでしょう。
- 洋式トイレへの交換:約15〜50万円
- 和式トイレから洋式への交換:約15〜60万円
- トイレの交換と位置の移動:約20〜60万円
和式トイレから洋式トイレへのリフォームの場合、トイレ室内に段差があるケースがあります。
その際は、便器の交換だけではなく 床の段差部分をなくす工事も発生するため、費用も割高になります。
その他:洗面台・洗面所
水回りのリフォームの1つに、洗面台・洗面所の交換があります。
洗面台だけの交換や、壁紙クロスと床材などの内装工事であれば、20万円未満で済むケースがほとんどです。
ただし、多機能のハイグレードな洗面台を選んだ場合や、内装材を使用したり大きな収納棚などを設置したりする場合は別です。
総額で、約50万円以上を見込んでおくとよいでしょう。
また、洗面台の交換と壁や天井のクロス、床材の張り替えを一緒に行う場合は、洗濯機を設置する洗濯機パンを取り外さなければいけません。
この洗濯機パンを再度設置するために、別途1万5千円〜3万円ほどの費用がかかります。
水回りのリフォームはセットがお得
水回りのリフォーム費用は、特定の箇所だけでも依頼できますが、一式まとめて交換するセットプランもあります。
キッチン・浴室・トイレ・洗面所など、まとめてリフォームしたい場合におすすめです。
セット料金の方が、施工する際の人件費や養生費を抑えられ、何度も施工に足を運ぶ必要がないため、安い価格設定になっています。
また、セットプランで使われる設備は、住設メーカーが自社製品の宣伝を兼ねて、実績のある施工会社に低価格で販売されたものが多いです。
そのため、安い価格でリフォームのプランを提供できます。
たとえば、キッチン・浴室・トイレ・洗面所の中から、対象箇所を複数選べるプランや、一式まとめてリフォームできるプランなどがあります。
料金は依頼する業者によって異なりますが、セットプランの費用相場を見ていきましょう。
セットプランはマンションと戸建で料金が異なります。
水回り3点セット(マンション)
キッチン・浴室・トイレ:約70〜180万円
キッチン・浴室・洗面所:約80〜185万円
浴室・トイレ・洗面所:約100〜135万円
水回り4点セット(マンション)
キッチン・浴室・トイレ・洗面:約90~190万円
水回り3点セット(戸建)
キッチン・浴室・トイレ:約80〜180万円
キッチン・浴室・洗面所:約80〜185万円
浴室・トイレ・洗面所:約80〜135万円
水回り4点セット(戸建)
キッチン・浴室・トイレ・洗面:約100~200万円
何箇所かリフォームを考えているなら、セットプランの方がお得になる可能性があるので、それぞれ見積もりを比較してみるとよいでしょう。
リフォームを依頼できる業者
初めてリフォームするときには、どこにリフォームを依頼すればいいのか迷うこともあるでしょう。
リフォームを依頼できる業者はいくつかあります。
壁も一緒にリフォームする場合は、大規模なリフォームを請け負う工務店やハウスメーカー、リフォーム専門業者などがおすすめです。
壁のリフォームは、家の構造自体にも影響する可能性が高いため、家に関する知識が深く、実績が豊富な業者を選ぶと安心です。
また、決まったプランから選ぶのではなく、多様なニーズに応えてくれる業者を選ぶなら、ホームページをチェックするとよいでしょう。
施工事例などを参考に、デザイン性に優れた信頼のある業者を選んでください。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、家を建てるときに依頼する業者ですが、大規模なリフォームに対応しているところが多いです。
大手のハウスメーカーなら、知名度も高く安心でしょう。
家を建築してくれた業者なので、家の構造を熟知したうえでリフォームを提案してくれます。
新築を建てるときの担当者がまだ在籍していれば、リフォームに関して気軽に相談できるでしょう。
ただし、ほかの業者よりも価格が高めな傾向です。
住宅設備メーカー
住宅設備メーカーとは、住宅に関するあらゆる設備の企画や設計から生産・施工・メンテナンスなどを行っている会社です。
どこまでの設備を取り扱うかは、企業によって異なります。
浴室・給湯・空調・厨房など機器類のみの扱いや、クロスや外壁といった内外装用建材まで行うなど、対応範囲はさまざま。
住宅設備メーカーは、家全体をリフォームするというより、キッチンやトイレの設備など住宅の部分的なリフォームを請け負っている業者が多い傾向です。
部分的なリフォームの実績が豊富なため、特定の分野に精通していてピンポイントのリフォームで的確な提案をしてくれるでしょう。
住宅設備メーカーは、元請業者と連携しているところが多いことも特徴のひとつです。
工務店
工務店ではリフォームだけではなく、新築工事も請け負っている業者が少なくありません。
そのため、対応できるリフォームの範囲が広いというメリットがあります。
さらに、工務店は地域密着型のところが多く、同じ工務店でリフォームをした近隣の住民から口コミを聞けることも。
自宅の近くにある工務店なら、リフォーム後のアフターケアやメンテナンスなども依頼しやすいです。
工務店は大手ハウスメーカーとは異なり、宣伝広告費をあまりかけない業者が多いです。
そのため、リフォームの費用を低く抑えられるケースが散見されます。
地域密着型で施工後のフォローが欲しい人や、なるべくリフォーム費用を抑えたい人などは、工務店も検討するとよいでしょう。
リフォーム専門業者
リフォーム専門業者とは、新築の工事などは請け負わずにリフォームだけを専門に取り扱っている業者です。
大規模なリフォームまで手がける業者や、部分的なリフォームのみに特化しているところなど、さまざまあります。
リフォーム専門なので、多くのメーカーの製品に精通しており、リフォームの経験も豊富です。
また、それぞれの顧客の細かいニーズにも対応してくれます。
リフォーム専門業者は、各業者が個性や強みを持っている点も特徴です。
ホームページに掲載されている施工事例などを確認すると、その業者のデザイン性を知るヒントになります。
思い描いているリフォームのイメージと照らし合わせてみてください。
リフォーム業者の選び方
満足できるリフォームを行うためには、信頼できるリフォーム業者を選ぶ必要があります。
リフォームを請け負う業者は、ハウスメーカーや住宅設備メーカー、工務店、リフォーム専門業者などさまざまあるため、どこを選ぶか迷うことも。
リフォーム業者の選び方にはいくつかの方法があります。
まずは、業者のホームページを確認し、良さそうなところをいくつかピックアップした後、リフォームについて相談してみましょう。
店舗の雰囲気や担当者の対応、提案内容をもとに安心して任せられるリフォーム業者を選んでください。
メールで相談する
まずは、気になるリフォーム業者にメールで質問をしてみましょう。
リフォームを考えている箇所、依頼した場合の費用や工事日程、交換できる設備など、気になることをメールで聞いてみてください。
いくつかのリフォーム案を提示してくれる業者なら、施工実績の豊富さがうかがえます。
また、カタログなどを送付してくれる場合もあるので、比較検討する資料としてもらっておきましょう。
メールで相談する際は、レスポンスの早さもチェックしてみてください。
問い合わせ後すぐに返信をくれる業者なら、施工を依頼しても誠実でスピーディーな対応が期待できます。
ショールームに行く
ショールームを持つ業者なら、ぜひショールームに足を運んでみてください。
実際の設備や商品に触れることができ、担当者から機能についても詳しく説明してもらえます。
ショールームには、あらゆるメーカーの商品が揃っているので、実物を前に比較検討できる点もメリットです。
料金も確認できるので、予算内でどのくらいのスペックのものが買えるのか判断できるでしょう。
また、実物を目にすることで、自宅のキッチンや浴室、トイレなどとの大きさも比較できます。
可能であれば、すでに自宅で使用している設備の寸法を測って行くと、より正確に製品を絞り込めるでしょう。
支店に行く
リフォーム業者の支店が近くにあるならば、支店で相談することもひとつの手段です。
あらかじめ予約を入れておくと、スムーズな対応が期待できます。
直接支店に赴くことで、取り扱っている製品や在庫の確認も行いやすいでしょう。
支店で相談すれば、水回りのリフォームに関するカタログや見積もりを出してくれます。
リフォームの範囲によって見積もり額も変わるので、いくつかプランを出してもらったうえで、見積もりを取るとよいでしょう。
支店で相談して見積もりを取っても、契約は必須ではありません。
見積もりを持ち帰って、ゆっくり他社とも比較しながら検討しましょう。
口コミをチェックする
ショールームや支店で相談するだけではなく、インターネットで業者の口コミもチェックしてみてください。
水回りのリフォーム実績がある業者の中には、顧客の口コミをホームページに掲載しているところがあります。
実際にリフォーム業者へ依頼した感想や満足度を見ることができるので参考になります。
また、リフォーム業者の比較サイトも見てみてください。
住んでいるエリアで絞り込むと、複数のリフォーム業者を一度に探せるうえ、それぞれの業者の口コミも閲覧できます。
比較サイトによっては、そのまま気になるリフォーム業者へ匿名で相談ができるため、業者を絞り込みたいときに便利です。
リフォーム会社の比較サイト「リショップナビ」を利用する
リショップナビは、厳選された優良なリフォーム会社の情報を比較できるサイトです。
無料で一括見積もりを取得できるため、相場の確認にも重宝されます。
口コミやリフォーム事例も掲載されているため、各業者のイメージを掴みやすいです。
また、リショップナビでは、万が一契約したリフォーム会社が倒産してしまった場合の「安心保証」として以下の対応が行われています。
- 前払金等返還
- 代替会社紹介
- 利用料無料
信頼できる業者のなかで比較検討したい人は、ぜひリショップナビを活用してください。
リフォーム業者を選ぶときのポイント
リフォーム業者を決めるときには、必ず相見積もりを取りましょう。
1社だけの見積もりでは、水回りのリフォームの費用相場は判断できません。
見積もり依頼後にしつこく勧誘の電話がかかってきたり、契約を急かす業者は信用できないので、じっくり複数の業者を比較してください。
また、施工実績やアフターサービスがあるかどうかも重要なポイントです。
相談したり見積もりを取ったりするときに合わせて確認しましょう。
相見積もりを取る
水回りのリフォーム業者を決めるときには、相見積もりを取りましょう。
インターネットで地域の業者を探すか、リフォーム業社の比較サイトなどを利用して、良さそうなところを選んでください。
見積もりを取ったら、それぞれを比較します。
このとき、料金だけを比較せず、見積もりの内訳もしっかりと確認しましょう。
トータルの料金が安くても、保証やアフターサービスが入っていなかったり、施工費用が別だったりすることもあります。
たとえば、トイレリフォームの見積もりを依頼した場合、いくつかの製品で見積もりを出してくれる業者は対応が丁寧です。
見積もりを取るときは、担当者の対応もあわせてチェックしてください。
施工実績を確認する
リフォーム会社の施工実績を確認しましょう。
多くの業者では、今までに手がけたリフォームの施工事例をホームページに掲載しています。
おおよその料金を一緒に載せているケースもあるので、相場を知る判断材料にも使えます。
数多くの施工事例を載せているリフォーム業者は、豊富な実績があるといえるでしょう。
気になる事例があったら、具体的なリフォーム費用や製品の型番、施工期間などをホームページやメールなどで問い合わせることも可能です。
アフターサービスがあるか確認する
定期点検や保証期間など、アフターサービスがあるかも重要なポイントです。
水回りをリフォームした後も、使い方が分からなかったり、不具合が出てしまう場合は少なくありません。
アフターサービスのない業者に頼んだ場合は、施工後の不具合の調整や点検は有料です。
長く快適に使うためにも、施工後の保証を設けている業者や無料で定期点検に来てくれる業者を選ぶと安心でしょう。
見積もりを取るときに、担当者にどのようなアフターフォローがあるのか確認してください。
住宅リフォーム事業者団体に登録されている
リフォームを請け負う業者の中には、住宅リフォーム事業者団体に登録されている業者があります。
住宅リフォーム事業者団体とは国土交通大臣が登録するもので、一定の技術や実績などがある業者や加盟に必要な審査を通過している業者などしか登録ができません。
住宅リフォーム事業者団体に登録されている業者であれば一定の信頼を寄せられるので、業者選びの参考になるでしょう。
近くでリフォームを依頼できる業者を探すときなどに役立ちます。
住宅リフォーム事業者団体に加盟しているかどうかは、住宅リフォーム推進協議会やリフォーム業者のホームページをもとに確認できます。
水回りのリフォームを安く抑えるには
長く住んでいると水回りのリフォームを行うことは避けられません。
できればなるべく費用を安く抑えたいと考える人も多いでしょう。
水回りのリフォームを安くするにはいくつかポイントがあるので紹介していきます。
セットプランにする
水回りをリフォームするときは、キッチンやトイレなど1点だけをリフォームするよりもいくつかまとめて済ませるほうが安くなります。
まとめてリフォームすると、業者の手間や人件費、作業時間が省けるためです。
たとえば、トイレだけをリフォームして隣にある浴室はそのままにするよりも、2箇所まとめてリフォームすれば、解体工事は1度で済みます。
クロスの貼り替えなども一気にできるため、作業時間も短縮でき、別々にリフォームするよりもリフォームの見積もり自体が安くなります。
水回りリフォームのセットプランを設けている業者も多いです。
リフォームを検討するときには、なるべくまとめて作業できるようなプランを組むとよいでしょう。
補助金を利用する
リフォームを考えるなら、利用できる補助金があるか調べてみましょう。
介護や子育て支援などの面から補助金を設けている自治体も少なくありません。
たとえば、要支援または要介護と認定された人が住む住宅をバリアフリーにリフォームする場合、介護保険から補助を受けられます。(参考:厚生労働省 福祉用具・住宅改修)
20万円までの工事費用のリフォームであれば7~9割の補助があります。20万円を超えた分は全額自己負担です。
さらに、断熱リフォーム支援事業では、省エネ効果を高めるリフォームを行う際の補助金が交付されます。(※指定条件を満たす必要があります)
補助率は、補助対象となる経費の1/3です。上限額は、戸建住宅が最大120万円、集合住宅なら一戸あたり15万円になります。(※玄関ドアも改修する場合は、別途条件あり)
ほかにも既存住宅を長持ちさる、省エネ性能を向上させる目的などでリフォームする場合は、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を受けられます。
こちらは、リフォーム内容に応じて100~250万円の補助金が支給されます。
補助金の種類は、住む地域の自治体によって異なるため、適用するものがあるか確認してみてください。
設備のグレードを下げる
リフォームするときに選ぶ設備のグレードを下げることでリフォーム全体の費用を抑えられます。
たとえば、システムキッチンの取り替えでは、シンクやワークトップシンク、キッチン扉などの素材を選びます。
その際、手頃な素材にしたり食洗機のグレードを下げたりすれば、リフォーム代も安くなります。
トイレやお風呂の種類も多数あるため、価格もさまざまです。
必要な機能、あると便利だと思う機能などを、リストアップして予算と照らし合わせてみましょう。
見積もりを取るときに担当者に相談すれば、適切な設備を選んで提案してくれます。
旧型のモデルを選ぶ
設備のグレードを下げないでリフォームをしたい場合は、旧型のモデルを検討してみてください。
最新の設備は、機能性が高く快適ですが価格も高くなります。
1つまたは2つ前のモデルなら、新型よりも安くなっている場合があるので、リフォーム全体の費用も安くできるでしょう。
旧型モデルを選ぶときには、新型と旧型の違いに納得したうえで決める必要があります。
カタログだけではなく、ショールームや支店に出向いて、実際の製品を見ながら説明してもらう方法が分かりやすいでしょう。
また、ショールームなどで展示されていたアウトレット品もお買い得です。アウトレット品の場合は、色やサイズが選べないこともあるので、こちらも購入前に詳しい話を聞くようにしてください。
水回りをリフォームするときの注意点
水回りをリフォームするときには、集合住宅の管理規約も確認する必要があります。
規約によっては希望通りのリフォームができないこともあるので注意しましょう。
そのほかのいくつか気をつけるべき点も、合わせてご説明します。
集合住宅の管理規約を確認する
マンションなど集合住宅でリフォームを行う場合は、必ず管理規約を確認してください。
マンションでは、床下の構造によって配管が動かせないことがあります。
床材やガスコンロからIHコンロへの変更なども、管理規約によっては不可とされている場合があります。
また、排水管に傾斜が付けられない建物の場合、水の流れが悪くなってしまうため、キッチンを移動するようなリフォームはできません。
さらに、リフォーム資材の運搬費は、リフォームする部屋の階数やエレベーターの有無でも異なります。
管理規約を読んでから、可能なリフォームを検討しましょう。
カタログだけで決めない
カタログだけでリフォームする製品を選ばないようにしましょう。
カタログには必要なスペックが記載されていますが、実際の使い勝手や操作方法などは実物を見なければ分かりません。
また、製品がもっとも美しく見えるよう撮影しているので、必ずショールームやメーカーの支店に出向いて実際の製品に触れてみてください。
浴槽を交換するなら、製品に体を横たえてみるとよいでしょう。
使い心地や触れた感触などを参考にして、どの製品にするか選ぶことをおすすめします。
トイレは広さに合うものを選ぶ
トイレのリフォームをするときには、トイレのスペースにあったものを選びましょう。
トイレは家の中でも狭い空間なので、選ぶ製品によっては使いにくくなってしまう可能性があります。
高機能のトイレは、掃除が楽だったり節水効果が高かったりしますが、その分サイズが大きなものもあります。
トイレのスペース自体を広くすることは難しいため、大きめの製品を選ぶと、圧迫感が出て動きにくくなってしまうことも。
使いやすいように、トイレの寸法を測り、ゆとりを持ったサイズの製品を選ぶようにしましょう。
浴室は乾燥・暖房機能も検討を
浴室をリフォームする場合は、暖房機能も検討してみてください。
暖房機能があれば、冬場の寒い時期でも浴室の温度差を少なくできます。
冬は温度差によるヒートショックの事故が多くなりますが、暖房機能があれば浴室を温めておけます。
また、一般的な浴室暖房には乾燥機能や換気機能もついているため、湿気が気になる時期のカビを防いだり、洗濯物を浴室で乾かしたりできます。
浴室暖房だけ後付けすることも可能ですが、リフォームする際に取り付けてしまった方がコストを抑えられます。
DIYで修理しない
DIYが得意な場合、水回りのちょっとした不具合を自分で直したいと考える人もいるかもしれません。
しかし、水回りをDIYで直そうとして失敗してしまうと、水漏れが起こってさらに悪化する可能性があります。
マンションの場合は、下の階にまで影響が出ることもあるので注意が必要です。
さらに、換気扇や浴室暖房などの電気を使用する設備は、自分で修理すると危険です。
専門的な知識のある業者に任せた方がよいでしょう。
水回りのリフォームに関するQ&A
水回りのリフォームを考える時期はいつごろがよいですか?
水回りのリフォームを考えるタイミングは、10〜20年が目安です。
問題なく使えていても構造部分が劣化したり腐食が進んでいることもあります。
また、10年・20年経つとライフスタイルも変わってくるので、設備の劣化や環境の変化などをきっかけに検討するとよいでしょう。
信頼できるリフォーム業者を選ぶ方法は?
リフォーム業者を選ぶときには、必ず相見積もりを取って相場を把握してから業者を選びましょう。
見積もりを取るときの、担当者の対応なども参考にしてください。
また、ホームページの施工実績や口コミなどもチェックしましょう。
水回りのリフォームをなるべく安く抑えるにはどうすればいいですか?
水回りのリフォームを安くするなら、セットプランを検討しましょう。
また、補助金が利用できるケースもあるので調べてみてください。
設備のグレードを下げたり旧モデルを選んで費用を抑えることもおすすめです。
水回りのリフォーム費用相場は?交換時期や注意点についても紹介!のまとめ
水回りのリフォームを行う目安は、およそ10年〜20年です。
設備に不具合が出たり、ライフスタイルが変わったりしたときに検討するとよいでしょう。
リフォームの相場費用は、どの製品や業者を選ぶかによって大きく異なります。
可能であれば、ショールームや支店で実際に製品を見てから決めると、より満足できるリフォームができるでしょう。
予算を決めたら、複数の業者に相見積もりを取って比較してみましょう。
その際には、無料で一括見積もりが行える「リショップナビ」を活用するとスムーズです。
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