カビにはアルコールが効果的?カビ取りやカビ予防の方法まとめ!

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今回は、アルコールを使ったカビ取りの方法についてご紹介していきます。カビにはアルコールが効果的です。木材やエアコン、革製品や観葉植物、干し柿などへの具体的な使用方法についてもご紹介していきます。

カビにアルコールが効果的な理由とは

まず最初に、カビにアルコールが効果的である理由についてご紹介していきます。

カビにはなぜアルコールが効くのでしょうか?

アルコールはカビの細胞膜に浸透できる

アルコールがカビに効く理由は、アルコールはカビの細胞膜に浸透することができるからです。

カビとは、生物学的には「真菌」と呼ばれるもので、細菌よりも複雑な構造をしています。

そのため細菌と比較すると殺菌しにくいということになりますが、アルコールはそのカビの複雑な構造の細胞膜に浸透することができ、殺菌することができるのです。

カビに効果的なアルコール濃度は70%

それでは、カビを殺菌するためにはアルコール濃度が高ければ高いほどよいのではないか?と思う人も多いのではないかと思いますが、実際にはそうではなく、最適な濃度は70%といわれています。

むしろ、85%以上になると殺菌力は低下してしまいます。

無水エタノールより消毒用エタノールが効果的

そのようなことから、カビ退治に使うアルコールとしては、無水エタノールよりも消毒用エタノールの方が適しています。

無水エタノールとは水で薄めていないエタノールのことで、つまりアルコール濃度はほぼ100%となっています。

濃度が高いエタノールは気化するのが早いため、カビに浸透させようとしてもその前に気化してしまうのです。

カビには消毒用エタノールを使うようにしましょう。

アルコールを使ったカビ取りの方法

続いては、アルコールを使ったカビ取りの方法についてご紹介します。アルコールでカビ退治をする手順はとても簡単になっています。

ティッシュや雑巾などの布に消毒用エタノールを染み込ませ、カビ部分を拭くだけです。

カビにアルコールをスプレーするのはNG

アルコールでカビ退治をする際、カビにアルコールを直接スプレーするのはNGです。

スプレーしてしまうと、カビの胞子が舞い上がり、飛散してしまうので他の部分にもカビが移ってしまいます。

スプレーするのであれば、一度布に馴染ませたアルコールで拭いてから行うようにしてください。

アルコールを使えばカビ予防にもなる

カビ退治に効果的なアルコールですが、アルコールを染み込ませた布で拭くことはカビの発生の予防にもなります。

カビが生えたところを殺菌するだけでなく、ついでに周辺も全て綺麗な布にアルコールを染み込ませて拭いてしまえばカビ予防になりますので、ぜひ試してみてください。

カビ取り・予防にアルコールを使うメリット

続いては、カビ取りや予防にアルコールを使うことのメリットについてご紹介します。

(1)素材を選ばない

メリットの1つ目は、素材を選ばず使用することができるということです。

アルコールはすぐに揮発してしまうので、水洗いがなかなか難しい紙や木材、漂白剤が使えない畳などにも使用することができます。

使用できない素材はほぼないので、アルコールさえあればどんな部分のカビ取りもできてしまうということになります。

(2)使用方法が手軽

2つ目は、使用方法がとても手軽だということです。先にご紹介したとおり、使用方法は布にアルコールを染み込ませて拭くだけです。

アルコールはすぐに揮発してしまうので、再度水拭きや乾拭きをする必要がありません。

気づいた時にすぐ取りかかることができるので、時間をかけずにカビ退治・予防をすることができます。

(3)次亜塩素酸を含む漂白剤より安全

3つ目は、次亜塩素酸を含む漂白剤より安全だということです。カビキラーなどのカビ退治用の漂白剤には次亜塩素酸が含まれています。

次亜塩素酸は有毒な物質ですし、肌が弱い人は肌荒れなどを引き起こす原因にもなり得ます。

一方、アルコールは安全な物質であり、病院でも消毒に使っています。肌が弱い人にも、漂白剤よりはるかに刺激が弱いものです。

特に、赤ちゃんがいる家庭や、子供部屋、手すりなどにも安心して使うことができるというのはメリットではないでしょうか。

アルコールを使用する際の注意点

続いては、アルコールを使用する際の注意点についてご紹介します。使い勝手もよく安全性も高い便利なアルコールですが、注意すべき点とは一体なんなのでしょうか。

漂白作用はない

アルコールを使用する際の唯一の注意点は、漂白作用はないということです。

アルコールはあくまでもカビを殺菌することができるというだけです。漂白作用はありません。

そのため、カビを退治することはできても、黒カビのシミを取ることはできないのです。

黒カビのシミを取りたいのであれば、やはりカビキラーなどの漂白剤を使う必要があります。

そのため、カビを見つけたらなるべく早くアルコールで退治してしまうというのがおすすめです。カビが根を張ってしまうと、黒カビのシミが残ってしまう場合があります。

カビ取り・予防のアルコールの使用例まとめ!

最後に、カビ取りや予防のためのアルコールの実際の使用例についてご紹介していきます。詳しい使用方法も解説しますので参考にしてみてください。

(1)壁や窓

まずは、壁や窓のカビ取り・予防方法についてです。ティッシュや雑巾などの布にアルコールを染み込ませて拭くだけです。

窓はパッキンの部分からカビが発生しやすいので、特にパッキン部分は定期的に入念に拭くようにしましょう。

(2)畳

続いては、畳です。こちらも、布にアルコールを染み込ませて拭くだけです。

綺麗に全体を拭いたら、上から全体的にスプレーしておくとよりカビ予防効果が高まります。

(3)木材

続いては、木材です。木材の場合も、アルコールを染み込ませた布で拭いてください。

カビを拭き取ったら、ついでにその周辺も布の綺麗な部分にアルコールを染み込ませて拭いておくとカビ予防になります。

(4)エアコン

続いては、エアコンです。エアコンの吹き出し口に黒カビがある場合は、吹き出し口をティッシュや雑巾などにアルコールを染み込ませたもので拭きましょう。

吹き出し口に黒カビが発生している場合は、エアコン内部にも黒カビが発生している可能性が高いです。

エアコンの熱交換器に黒カビが発生している場合、エアコンを使用することで部屋中にカビを充満させてしまうことになります。

異臭がするというような場合、内部にカビが発生している可能性が高いです。自分で分解すると故障の原因になることもあるので、プロのクリーニング業者に任せるのがおすすめです。

カビ取りやカビ予防におすすめのエアコンクリーニング業者5選

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(5)革ジャンや革靴などの革製品

続いては、革ジャンや革靴などの革製品です。革製品はデリケートなので、新しいカビであればアルコールは使わずに硬く絞った布で優しく拭いて、陰干ししておきましょう。

革の内部にもややカビが根を張ってしまった場合は、アルコールを染み込ませた布で拭きましょう。

ただ、革製品にアルコールを使うと色落ちしてしまう場合があります。目立たない部分で一度試してから使うようにしましょう。

その後水拭きをして陰干しし、乾燥させたら、革専用クリームを塗るとツヤが戻り、色落ちが分からなくなる場合もあります。

先にもご紹介したとおり、アルコールには漂白作用はないので、シミを落とすことはできませんので注意してください。

(6)スエード

続いては、スエードです。スエードの靴などにカビが生えた時の対処法です。

まず外でブラッシングをしてカビを払い落とし、布にアルコールを染み込ませて拭きます。

この時、スエードも色落ちしてしまう場合があるので、必ず目立たないところで試してから使いましょう。

乾燥させたら最後にまたブラッシングをして終了です。最初にカビを落とすために使ったブラシは必ず除菌をしておきましょう。

(7)ダウンジャケット

続いてはダウンジャケットです。白カビが生えた場合には、まずブラッシングをして表面のカビを落とします。

次に、アルコールを染み込ませた布でカビ部分を拭き取り、陰干しをします。

黒カビの場合はアルコールでは漂白することができないので、漂白剤を使う必要があります。クリーニング業者に任せる方が安心かもしれません。

(8)観葉植物

続いては観葉植物です。観葉植物には白カビが発生してしまうことも多いです。

その時は、カビを拭き取ったり土ごと取り除いたりした後でアルコールをスプレーしましょう。

(9)干し柿

続いては干し柿です。頑張って作った干し柿にカビが生えてしまったというような場合にもアルコールが使えます。

まず、カビが生えてしまった部分を厚めに包丁でそぎ落とし、焼酎を染み込ませた布で拭きます。

ホワイトリカーやウイスキーなど、焼酎よりもアルコール度数が高いお酒でもOKです。

桐たんすの白カビなどにはNG?

桐たんすに白カビが生えた場合は、アルコールを使って拭くと殺菌することができ、消臭することもできますが、綺麗にはならない場合もあります。

桐たんすにはトノコや夜叉などが塗られているので、より汚くなってしまう可能性もありますので注意してください。

ドライフラワーにもNG?

ドライフラワーにカビが生えた場合は、アルコールを使うと除菌することはできますが、花が脱色されてしまう場合があります。

苔にもNG

苔テラリウムなどの苔にカビが生えてしまった場合、アルコールをかけると苔も枯れてしまいますので使用しないようにしましょう。

カビはアルコールで除菌しよう

今回はアルコールを使ったカビ取りの方法についてご紹介しました。アルコールはとても手軽に使えるのでカビ取りには便利です。

ただ、漂白することはできませんので、カビを見つけたらすぐにアルコールで拭き取ってしまいましょう。

カビが生えやすい部分には、あらかじめアルコールで拭いておくとカビの発生予防になります。とても簡単ですので、ぜひ試してみてください。

※目立たない所で試して、素材が変色しないことを確認してからお試しください。

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